THIS IS IT

マイケル・ジャクソンがこの夏予定していたロンドン公演のタイトルだそうな。


20年前に、3ヶ月間にわたるセミナーの最終日にもらった、名刺大のカードを思い出した。
自分の価値観を掘り下げ、どんなふうに生きてなにを為したいのか宣言し、実生活における目標を立て、実践する・・・というコースだった。
仕事に関しては、先輩や業者さんから、想像を超えた協力を得ることができ、チャレンジングな日程を、予想をはるかに上回る順調さで進行できた。
一方、対人関係においては、うまくいったことも、悪化した側面も。特に、仲の悪い先輩とは、決定的に溝が深まってしまった。その重さが、僕のこころを占めていた。
「これは私からの、卒業のお祝いです」と、セミナー会社の社長からもらったカードには、こう印刷されている。

THIS IS IT
AND
I AM SATISFIED

足るを知る!・・・こういうことだったのか。


もし、このカードを最初にもらっていたなら。あらゆることが、もっとうまくいっていたんじゃなかろうか。
”不満足”を”なんとか自分の思い通りにしよう”と操作するから、仲たがいが悪化する。
・・・いや、この3ヶ月があったからこそ、この言葉の意味がわかるんだな。そして、溝が深まったことも含めて”THIS IS IT


マイケルが、命を懸けて提示した答えは、どんなものなのだろう。
リハーサルの映像に触れたとき、僕はなにを感じるのだろう。