尊厳
”すべてのゲストがVIP”って言うでしょ?
ロープに囲われて、地べたで一時間座って。そんなVIP待遇あるかい(^^;
硫黄島からの手紙・・・目的の明示が、行動力の源
”日本本土への空襲を、一日でも遅くする”という明確な目的と、具体的な行動指針(10人倒すまで死ぬな など)の提示。
筆者が、政府系ノンバンクの清算を担当した際も、先行きの困難さに意気消沈していたスタッフが、”この金融機関の為した功績にふさわしい清算を”との目的提示で奮い立ち、異議申し立てゼロの清算案成立に。
日本経済新聞のコラムから
NHK総合TV プロフェッショナル「仕事の流儀」 がん看護専門看護師 田村恵子さん「希望の光は 必ず見つかる」
- 希望は、必ず見つかる
はげまさずに、ひたすら聴く。
聴くうち、前向きな気持ちが出てくる。
- 支えるのは、“自分らしい人生”
抗がん剤治療再開を希望する男性
治療の苦痛を想い、つらい表情を浮かべる田村さん。でも、彼の選択をサポートする。
自宅で治療を再開、やがて、皮膚からの出血が止まらず病院へ。
やるだけやりきったと思いを告げる男性。
5日後、亡くなる。
田村さんは一人で泣き、また、ほかの患者さんのもとへ。
スタジオで
現場を離れて、こうして映像を観てるほうが、涙が出ますね。
ひとりひとりのことが、思い出されて・・・真摯な思いが伝わり、涙ぐむ住吉美紀アナウンサー
悲しくて涙が出るのもあるけれど、「生きるってこういうことだ」という真実に触れたからというのが大きい・・・
「生ききった」というパワーを頂き、それを、またほかの患者さんに。
覚悟が決まった人間は、凄く強い。
田村さんの親友の話。
末期癌と告知され。最初は、うつろだった。
ある日、「実はピアノが好きなんだよね」・・・以来、田村さんの病院を訪れては、ピアノを弾くように。
やがて、バイオリンを習い、フランス語を習得し。どんどん自分の世界を広げていった。
そして、満ち足りた顔で亡くなった。
ひとはみな、そんな強さを持つんでしょうか。
はい、そう想います。
なぜ、そんなに強いんでしょうか
ひとは、一人で生きているんじゃないですよね。
支えられてきた。それがあるから。
- 心残さず、生ききる
花嫁の父
結婚式まで生きようと頑張るが、症状がどんどん悪化する。
花嫁衣裳を事前に借り、病院のチャペルで、記念撮影を・・・だが、父にそれを提案することは、命が残り少ない・結婚式をあきらめるというのと同義。
いよいよ悪化、提案。受諾する父。
3日後、記念撮影。娘さんが選んだシャツを着て、タキシードの上着を着て、下半身をきれいにくるんだ車椅子に乗って。看護士さんの一人がオルガンを弾く中で。意識を保つのがやっと。ところが、娘さんとの撮影時、実に穏やかな笑みを浮かべる。
翌日、意識が混濁し、その翌朝亡くなる。
田村さんは一人泣き、泣き終えて、また病室へと向かう。
田村さんにとって、プロフェッショナルとは・・・
「私の中のこれまでの経験に基づいて出来ている直感を、信じて揺るがないこと。
そして、相手の方の力をそれ以上に信じてあきらめない、そういう人だというふうに思います。」
収録の間、時折住吉美紀さんの
方を見ると、住吉さんの目が赤くなっている。ゲストの田村さんも涙ぐんでいる。
「現場では一生懸命だからだいじょうぶだけど、
こうやって現場を離れて改めて見ると、
もうダメです。」
と田村さん。プロフェッショナル史上記憶に残る
「涙の収録」となった。
田村さん、実は、バイクが趣味。
バイクで峠越えをするのがたまらなく好きだという!
かっこいい。
わたしなんて、自転車でもこわいときがあるのに・・・。
どこがいいんですか?
と伺うと、
「集中しないと危なくて、
峠越えしているときは、そのことしか考えないでしょう?
そのほかは真っ白になって、
頭の中がそのことだけになるのが好きなんです」
爆問学問 FILE049:「愛の政治学入門」姜尚中さん
見捨てられている、見放されている
自分の身の回りの陳腐な出来事が、実は世界の突端につながっている。