昨日だったか、清原選手の引退試合で、王監督が花束を渡している写真を観たとき、
一体どんな言葉をかけたんだろう・・・って想像した。
「お疲れさま」
「よく頑張ったな」
「すまなかった」
「残念なことをしたよ」
「おめでとう」
「これからはお互い野球界のために・・・」
・・・いや、どれも違う。そぐわない。写真に写ってる二人の間に流れるものは、もっと深い。
もし僕が王監督なら、いったいどんな言葉を、かけられるというのだろう・・・・・まったく思いつかなかった。

「生まれ変わったら、必ず同じチームで、ホームラン競争しような」

うわぁ・・・・・凄い。涙が溢れた。
なんと深く、まっすぐな言葉。
運命と、決断と、才能と、宿命と、思いやりと、敬意と、果たせなかったことと。
真摯に最善を尽くして生きてきて、なお思い通りに行かないあれやこれやを、だからこそ受容して。
時は必ず流れ、肉体は老い、今生の現役選手生活は終わり・・・次は必ず、並んで競いあい・磨きあい・仕事を為す仲間として という、この想いの深さ。
これほどまでに、すべての想いをこめた一文を、僕はとうてい思いつかない。王監督だからこそ。

清原選手は記者会見で「一生、忘れません」と涙を浮かべつつ語っていた。