「自己卑下」と「自信がない」は違う

電車男 http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/trainman.htmlを先に是非、読んでください!
さて。

自己卑下と自信がないは別なんだなー

http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/hiroette/750
そのとおりですね!!!
やったことが無いことは、できるかどうかわかんないんだから、自信なんてあるわけがない!
自信って、やったあとでできるもの。

では、やる前にあるのは、なに?
なにかが、ある。
ひできさんの言う「リスク・ジャンキー」が持つ、なにか。
「自己卑下」の反対語を提示できれば、明確になるのだけれど・・・
自己信頼???ちょっと違うなぁ。電車男さんの原動力は、ちと違う。

多分、「他者への信頼」に近いもの。ひとというよりは「理への信頼」かな。

人生に意味のないことなんて起きない。
自分しだいで、どんな経験も環境も、財産として活かすことができる。
ならば、心に沿った選択をしよう。
結果が思い描いたとおりになるにせよ、ならないにせよ、貴重な経験をし、最大限の価値を創り出せる。
・・・どうも、そうみたい。

  • 透明な魂

電車男」さんと「エルメス」さんが、なぜあんなにも美しく麗しい澤を創ったのか。
まず、率直だった。正直だった。思わず応援したくなる、あのあり方・・・「魂が透明」とでも呼ぼう。不純物が無い、透明な魂。
そして、場があった。より正直になれる場が。自分の望みを写しかえしてくれる鏡が。電車男さんには2chエルメスさんには友人。
打算や損得を越え、心の声をそのままに聴き、動く。
すると、物事や出来事の意味が、どんどん観えてくる。あたっているかもしれない、はずれているかもしれない、どちらにせよ、自分の望むものの投影には違いない。自分の心が望むものが、どんどん観えてくる。
動く。ふりかえる。行きたい先を観る。逡巡する。心の声を聴く。踏み出す・・・。
渓谷に水が引き寄せられるかのように、好意が集まり、流れがうまれる。
・・・魂が透明であると、そんなことが起きるみたい。

どうやらここで昨日書いたバーチャルリアリティの話とつながるみたい。
友人と話す。2chに経験を書き出す。グループワークで自分の振る舞いを観察する。テーマパークや映画や物語の世界に没入する・・・生の現実から、自分が感じた意味に沿って、要素を抽出し、構成しなおす場。ある種の雑音(生活雑音とでも言うか)が消えることで、より求めるものがはっきり見えてしまう。意味を鮮明に体験してしまう。

  • ジャンプする瞬間

ひとが不可逆に成長してしまう瞬間がある。
慣れ親しんだやり方、思い込みを超え、心の望む行動を”どん”とやってみる瞬間。
体が振るえる、指が動かない。それを超えて、行動する瞬間。
「リスク・ジャンキー」への一歩を踏み出す瞬間。
人生に意味の無いことなんて起きないんだと、知ってしまう瞬間。
電車男さんにも、その瞬間が訪れた。エルメスさんにお礼の電話をかけたときに。

輪ゴム男さんをからかった女性にも、いつかそんな瞬間が来るといいなぁ・・・。

  • 体験の価値

小学5年生の時だったか。「バットの芯で捉える」・・・いくら言葉で言われても、実体験がないうちは、どの状態がそうなのか、まったくわからなかった。「こうすれば芯で捉えられるよ」・・・言葉でのアドバイスや説明は、ときにまったく矛盾した、正反対のものに感じられることすらあった。
でも、ある日。たいした力も入れていないのに、矢のようにボールが飛んでいった。
「これか!芯で捉えるって」・・・体験の価値。ジャンプする瞬間。判ってしまうと、矛盾しているかのように見えていた言葉が、全部、的確だったことがわかる。
だからといって、すぐ毎打席、芯で捉えられるようになるわけではない。しかし明確に違うのは、今、芯から遠かったのか・近かったのかが判るってこと。だから、真摯に経験を積めば、だんだん芯で捉えられる確率が上がってくる。これは飛躍的な違い。
「ありのままを受け入れる」「心の声を聴く」「透明な魂」も、そう。実体験があれば、ジャンプする瞬間を体験していれば、あとは、今そうなのか、どうすれば近づくのかが、毎瞬わかる。真摯に取り組めば、どんどん近づいていく。