愛がすべて

「愛」って素晴らしい!「愛」こそが平和をもたらす。そう想いがち。
でも、「愛」こそが争いをもたらす・・・という視点もあります。

アーク・インターナショナルというセミナー会社(日本からは5年前に撤退してしまいましたが)のトレーナーズ・スキル・デベロップメントというコースを受講した時のこと。私の卒業課題は「愛を体験し、味わう」オリジナル実習のデザイン。
課題をもらって、まずは愛って何だろ、どんな時体験するんだろ、味わうってどんなふうに・・・と、自分の中を掘り起こしたり、文献あたったり。

で。江戸時代までは、「愛」という言葉は、「執着」とむすびついてとらえられていた。明治時代に「博愛」という概念が紹介され、「愛」という言葉のイメージが変わってきた・・・なんてことがわかってきました。

そう。執着は争いを生む。愛あればこそ不安が生まれ、ダークサイドが育つ。「悪魔がかつて天使だった」なんてのは、それを象徴した話かも。
(スターウォーズEP1〜3も、このあたりを描いたお話になるのではないかなぁ・・・と、期待しています。)

愛こそが諸悪の根源!?!
まてよ、悪も善も、全ては愛から生まれているといえるかも。
製品から創り手の想いを感じ、愛を感じることもあるよなぁ。
もし、「愛」を他の言葉で言い換えると・・・想い・情熱・・・「エネルギー」。
エネルギーと物質は等価だ(^^)。
ならば、存在するもの全て、「愛」が形を変えたもの・とも言えるかも。
そして。ダークサイドもライトサイドも、ありのままに観、ありのままに愛することが、とっても大切なのかな?たぶん。どこかの側面を抑圧してると、影で膨らんで、破裂する。

私という人間が、内面の投影として外界を把握してるのだとしたら。
自分の中の全ての要素を、ありのままに観、ありのままに受け入れ、ありのままに愛する。全てを愛することが、とっても大切なのかな?たぶん。

約1ヶ月の思索を、ごく大雑把にはしょって書くと、こんな理解にたどり着きました。そして、実習のスクリプトを書き上げ、30人くらいだったかな、のボランティア受講生に集まって頂いて、試行しました。グループワーク終了後、どんな体験をしたか発表してもらったのですが、いやぁ、凄かったです。デザインした自分の予想を越えて、「愛」に関するいろんな側面が観えました。

スクリプト、有効に使ってもらえる舞台があるなら、パブリックドメインにして公開しようかなぁ・・・などと想いつつ6年。興味ある方なんて、居られますかねぇ???事前にスクリプト知ってると、実習に参加した時の体験が薄まっちゃうかなぁ?????すんごくシンプルなスクリプト。でも、効果絶大でした。とはいえ、1回きりの試行だしなぁ・・・。

5/27追記 ひできさんのファウストについての記事はこちらです。
[書評]ファウスト、最期の科白 http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/05/faust_the_last_.html

6/24追記 孤独を愛する という観点で記事を書きました。
http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040624


2008/2/14 実習スクリプトを公開しました。
http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20080214/1202956357