大阪地検 証拠FDデータ捏造

恐ろしい・・・現代日本で、こういうことが起きちゃうんだ。
証拠押収時の捜査記録がちゃんと残っていたことで、村木元局長は無罪を証明できたわけだけれど・・・もし、そちらにまで改ざんの手が及んでいたなら。そこはたぶんかろうじて、保全システムが機能したんだろうなぁ。


しかしまぁ、大阪地検チームは、自らが描いたストーリーが客観証拠に合致しないことをわかっていながら、裁判に挑んだわけか。
なんと恐ろしい。


こういうことが白日のもとに出てくるだけでも、政権交代の効果はあった。
とはいえ、両陣営に共通して不都合なことは、明るみに出ないだろうから、検察の公正さを担保するシステムを、ほんきで磨かなきゃいかんよなぁ。

9/23追記

故意ではなく、過失だ・・・と主張しているそうだ。押収時の捜査記録をそのまま提出しているんだから、FDだけ故意に書き換えても意味が無い・と。
だとしたら、意図さえ持てば、押収時の捜査記録を書き換えることも可能だったのだろうか?


まぁ、FDの書き込み防止ノッチを書き込み可にしたまま、一太郎で中身を読んでて、ついうっかり上書き保存ボタンを押しちゃった・・・のかもしれない。


いずれにせよ、改ざんの痕跡が残らない電子データを、裁判の証拠として今後も採用するのなら、
かなりしっかりした、客観的で第三者の監視が行き届くような、証拠保全体制が必要だよなぁ。
”ついうっかり”検事さんが書き換えてしまうことが、起こりうるわけだから。

10/20追記:事件報道について

このところ報道が落ち着いているので、想ってることをメモ。

まぁ、FDの書き込み防止ノッチを書き込み可にしたまま、一太郎で中身を読んでて、ついうっかり上書き保存ボタンを押しちゃった・・・のかもしれない。

というわけではないらしい。書き込まれた日付が、取調べよりもかなり前だそうだから。
また、

そこはたぶんかろうじて、保全システムが機能したんだろうなぁ。

というわけでもないらしい。報道されているとおりなら、同僚検事の正義感が、それもかろうじて、機能したようだ。


この件、ほんとのほんとに大事なのは、

簡単に痕跡無く書き換えできる電子データを、裁判証拠として使うためには、
どんな保全システムを組み立てればいいのか

だろう。
これなしでは、今後裁判に電子データなんて、証拠で使えない。


けれども、僕が知る限り、こういう観点からの報道はまったくない。
検察が組み立てたストーリーの紹介がほとんど。そしてわずかに、被疑者側のストーリーの紹介。
揃いも揃って、みな、芸能週刊誌か?!?
松本サリン事件や、福岡の看護師さんが”爪を剥いだ”といわれた事件、そして発端の郵便不正事件の、捜査段階の報道と、なんら変わらんじゃないか。いや、被疑者側のストーリーも紹介するところだけは、ちょっぴりましか。


昨年の豚インフルエンザ報道同様、
騒ぐだけ騒いで、なんら本質的な問題提起や提言がない。


もしかしたら報道機関が進化するだけで、日本の社会は、ぐっと良くなるのかもしれないなぁ・・・。