グリーン・ニューディール政策

ゴアさんが、昨年提言していたことが、いよいよ実施に移される。


なぜ、日本で先に、こういった政策が立案・実行されなかったのだろう。
国土は狭く、資源の大半は輸入。技術もノウハウも進んでいる。なのに、なぜ。
アメリカの方向転換に追従すべく、今、各省庁いろいろとプランを打ち出しているようだけれど。


今、アメリカ国民が新政権に望むことの、
第1位が、雇用対策
第10位が、地球温暖化対策
・・・という新聞記事を読んで、「あぁ、そうか」と、腑に落ちた。


アメリカも日本も、国民にアンケートをとれば、差し迫った課題が上位に来るだろう。
むしろ日本の国民のほうが、環境問題への危機感は高いかもしれない。


で、日本の政治家は、上位に来た差し迫った課題に、そのまま直接、対症療法で答えようとする。それこそが票につながるんだと誤解している。


でも・・・差し迫った課題って、根本を変えないと、ほんとには解決しない。
アメリカのリーダーは、大局観と構想力とプレゼンテーション力を、ちゃんと持ってる。
なにが根本の問題か、きちんと見据え、
どんな社会を構築すればいいか、はっきりと描き、
未来図が、差し迫った課題をどう解決するのか、わかりやすく見せる。


グリーン・ニューディール”・・・この一言だけで、産業構造の転換により、雇用問題と環境問題を解決するってことが、すぱっとわかる。お見事。、
日本人には、この一言を発明する力と、そのもとになる共通の成功体験が、無いんだなぁ・・・。