武道としての柔道に「勝利にこだわる」精神はない。礼に始まり、礼に終わる。極限でも平常心を保つために柔道があり、その精神は人生にも生かされる。科学や合理を重視する時代の流れもあるが、日本柔道も武道から離れて競技化した揚げ句、競技でも勝てなくなった。柔道に取り組む姿勢や態度、さらには柔道をする動機や目的など原点から改めて考えるべきでしょう。

私が思う「日本の心」とは、伝統や文化、歴史の継承を大事にしながら、品格を持って、国境や民族の壁を超え、世界に貢献することです。