野茂200勝 挑戦し続ける意味

毎日新聞夕刊の、清水信NOMOベースボールクラブ監督の記事。新日鉄堺で、野茂選手の先輩投手だった。
87年の都市対抗代表決定戦で、5点差を1点差まで追い上げたが、8回2死で野茂が駄目押し本塁打を打たれ、そのまま負け。

宿舎での「残念会」。重苦しい雰囲気の中、ただ一人号泣する野茂投手がいた。清水さんは自室に野茂投手を呼んだ。「エースになりたいか」と聞くと、「なりたいです」の答え。泣きじゃくる野茂投手に、清水さんは「どんな状況でもエースはマウンドで堂々としていないといけない。味方がエラーしても、自分が三振を取っても、一喜一憂しない。それが味方から信頼される本物のエース。勝っておごらす負けて腐らずだ」と話した。野茂投手は、「当時の僕は実績も何もない投手だった。それからピッチャーとは、エースとはどういうものか、真剣に考え始めた」と振り返る。

翌年、エースとして都市対抗に出場、ベスト8に。ソウル五輪のメンバーにも。


野茂投手の、あのマウンド上での冷静さは、この一言から来てるんだなぁ・・・。
そして野茂投手は、こんな一言を。

吉井理人投手(40)は、メジャー挑戦を迷っていた時、野茂投手に言われた言葉を忘れない。「後悔するよりチャレンジしたほうがいい。失敗してもいいじゃないですか」。