使命

外岡先生の、とても切ない日記。

 当ウエブは使命感が中心で維持されているが、その使命感という訳の分からない精神的気負いも、精神的エネルギーが消耗してくると消えてくる。


 もともと小児科医であるが故に、妙な使命感を抱いているのかも知れない。
 百人以上もの小児ガンの子供達を看取ってきた。
 月に1週間以上は泊まり込みだった。
 自分では懸命に治療を行っているつもりだったが、今の水準からみると、あまりにも稚拙な内容であった。既に20数年前になる。時間が過ぎると稚拙な行為と分かっても、その時は両親達から感謝される。振り返ると自分の行ってきたきた行為は偽善でしかなかったのかも知れない。


 時が進み、現在、自分が行っていることがあまりにも稚拙なことであることが分かるには、それほどの時間はかからないのかも知れない。


 根拠に基づいた公衆衛生学、または医学を目指してはいるが、対象が一般社会になってくると、人文科学的になってくる。
 こうした場で意見を吐いても、発刊図書で意見を吐いても、意見が異なるからと言って、書き方が気にくわないと言って、攻撃してくる人々もいる。
 まだ医学の世界で学会や論文で議論をする方が明朗だった。そこには陰湿さはなかった。レベルが低いと無視されるだけだった。
 新型インフルエンザは金に絡むから、色々と問題があるのだろうか?
 そういえば、お金には縁が無くなって久しい。

実のところ、日本国内の新型インフルエンザ感染者数は、対数的に増えつつあるようだ。
2ヶ月前よりも、今のほうがむしろ、感染拡大状況を随時把握する重要度は増している・・・と僕は想う。
重症化する危険性は相変わらず低いようだけれど、多数の従業員が、同時に寝込む状況にならないように、備えなければ。
けれども困ったことに、今、系統だった情報は、ほとんど入手できない。
外岡先生のサイトが、数少ない頼りの綱なのだけれど。


マイケル・ジャクソンが、攻撃にさらされたように、
不都合な真実”をありのままみせてくれるひとは、不条理な攻撃を受けがちだ。


僕にはっきり言えることが、ひとつだけある。
いま、僕が安心していられるのは、外岡先生のサイトで、情報を入手できているからだ。