誰にとってもうまくいくチームワーク

1+1が20にも30にもなるコミュニケーションも、あるんだけどなぁ。

20年前に受講したセミナーの4日目。
受講生同士、実際に利害が衝突することがらについて、全員にとってうまくいくよう調整する。そんな実習がありました。
250人ほど居たでしょうか。年齢も職業も個性もばらばら、同じセミナーにたまたま申し込んだというだけ。


トレーナーが、「この人数なら、このくらいの時間で出来ればエクセレント」と示した所要時間よりも、少し短い時間を目標として決め、スタート。


凄かったです。
目標よりも更に短い時間で、調整完了。
とてもエキサイティングな、体験でした。


なぜ、うまくいったんだろう。

  • 目標設定
    • 「これ、出来るし、出来たら凄いよね!!!」と、全員がわくわくする目標
  • 意図
    • やったるぞ!と燃えつつ、執着して無い。
  • 姿勢
    • 最善を尽くして、最善の結果を得よう
      • 自分は、今、なにを為すのが最善なのか、全員が自律的に判断し、その通りにしてる
    • 全員それぞれベストを尽くしているという信頼
  • 情報共有
    • 進捗状況が、全員に観える
    • 必要な情報は、必要なひとが、必要なときに、取りにいける
    • 気づいたことを、気づいたひとが、必要な範囲に呼びかける
  • 手法・方法
    • 固定したリーダーは、なし
    • 走りながら随時、やりかたの工夫を、必要性に気づいたひとが提案し、必要なひとが採用・実行する


アドリブのジャムセッションを、250人でやった。
そんな体験でした。


こんなチームワークで、企業が、組織が、動いたら。
とても楽で、楽しくて、創造的で、効率的。
そして、それに必要なツールは、20年前とは比べ物にならないほど、進歩しました。


この20年、僕はチームがこんな姿になることを、夢に描き、探求してきた。
難しいのは、既存の組織観や、リーダーシップのあり方とは、まったく違うこと。
こうして言葉で箇条書きにしてみても、実体験でつかむコツは、描ききれないし・・・。
でも、Win-Win見える化、目標管理、コーチング。基礎となる概念は、普及しつつあります。


もし、今居る事業所が、

  • 事業所目標に、全員がわくわくし、
  • 全体の状況と、自分がなにをしたらどうなったのかが、ぱっとわかり、
  • 提案や気づきが、即時、的確に検討され、実施されるなら。

目覚しいチームになる。
こうまとめてみると、道具立てはもう、かなり揃ってきてるんだなぁ・・・。

  • 全員がわくわく
  • ぱっとわかる
  • 即時、的確に検討

このあたりを実現すれば、いけるところまで、時代は進んだんですね。