今回のTDLキャッスルショー”ドリームス・ウィズイン”、観えること、感じることが、実に多い。含蓄深いです。
でも多すぎて、TDR三昧に記事を書こうにも、まとまらない・・・(^^;
あたまに浮かんでいることを、まとまらないまま、書き連ねてみます。


シンデレラ城前って、演劇やるには、実に不向き。

  • 演技表現は、200m先のお客さんにも伝わるように、大げさに。かつ、5m先のお客さんにも自然に受け入れられるように、自然に。
  • お客さんは、年齢も好みもさまざま。劇をわざわざ観に来たわけじゃないひとが大半だし、気を引くものが周囲に沢山!演劇に興味をひきつけ、集中してもらうことが、実に難しい。

だから、派手な仕掛けを多用したり、単純でわかりやすいテーマを選んだり、してきました。


ところが今回は、ぜんぜん違います。

みゅさん 投稿者:BigLove 投稿日:2009/03/10(Tue) 01:54 No.13864
時間を創って、
ぜひ、今回のキャッスルショーを観てほしいなぁ。

200m先からでも、みゅさんなら感じ取れるはず。

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Re: みゅさん みゅ - 2009/03/10(Tue) 21:24 No.13865

な、何を?



エロス?

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Re: みゅさん BigLove - 2009/03/10(Tue) 22:55 No.13867

それは、観てのお楽しみ。

いや、たぶんみゅさんは観ないだろう。
・・・うーん、言葉で表すのは難しいなぁ。


たとえば・・・
ミッキーたちが、この25年間、なにを体験してきたのか。


凄い先輩たちに囲まれて、萎縮したとき。
はじめて人前に立ったとき。
木の下でタバコ吸って雨宿りしてるゲストを、笑顔にしたとき。
もう駄目だ・・・と想ったことも、あったかも。
ハーバーの中央で、落雷にあったとき、
タップを踊ることになったり、ドラムをたたいたり、
そして、ゲストと同じ姿形に変身して、舞台に立つことになったとき。


”ものからこころへ”とは、よく言われます。時代はその方向へと動くと。
じゃぁ、それって具体的に、どうひとりひとりのこころが動くんだ?
俺たちは、なにをすればいいんだ?
その答えが、あのショーにある。ミッキーたちの体験は、示唆に富んでいます。


成長と自立に、ファンタジーが果たす役割。
出来事の意義。
親や先輩として、なにをこころがければいいのか。
どんな社会になっていくのか。
企業は、どんな役割を果たせばいいのか。
・・・などなどなど、いろんなことが見えてきています。



あんなに演劇に不向きな場所で、
ひとの表現力に賭け、ケレン味を一切廃してこそ描けるテーマを選ぶ。
そんな大冒険をやって、成功させたOLCさんに乾杯。


ミッキーたちの演技表現手法を、ひとに適用し、
ダンサーさんたちの、技術力も表現力も引き出し、
25年間育んできたものを発展させ、
キャッスルショーというショー形態の表現力を、ぐっと深めた。


過去数々の名ライブショーが評判を生み、真剣に観るゲストが増えたことも寄与していると想います。
もし15周年でこれやったなら、飽きて立ち去るゲストが多かったかも。
今回、最初に感心したのは、中央鑑賞エリアから出てくるゲストたちの表情が、実に素敵だったことでした。
それ以後も、常連さんたちが哄笑する姿は1度見かけましたし、立ち見後方やパートナーズ像あたりだと飽きて立ち去るゲストも居られますが、
じっと観ておられたゲストは、みなさん、実に素敵な表情になられる。
昨日も、私の周囲は涙を流してるかたが多かった。高校生の女の子は、雪交じりの雨が降っていることに、ショーが終わってから気付いたほど、引き込まれてました。


今後、キャッスルショーが存続するのかしないのか、僕は情報を持っていません。
けれど、
たとえあのショーが、”最後のキャッスルショー”になったとしても、意義ある金字塔。
あんなに深い演劇的体験を、お城前で出来るなんて。
ひとの表現力って、ひとのたたずまいの伝達力って、凄い。