ひとを輝かせるもの

毎日新聞夕刊コラム水脈 ”語り合う光景”荒川 洋治さん(現代詩作家)
コラムの主題そのものも、とても示唆に富んでるけれど、
まず当記事では、このひとことだけを。


荒川さんがたまたま見たテレビ番組の中で、
著名な映画監督が、10代の女の子の問い「わたし演技がうまくなりたいのです。どうしたらいいですかぁ」に答えて曰く。

「脚光を浴びようとか、有名になりたいとか、そういうことを思わないようにすること」

・・・ミッキーたちが、まさにそうだ。
あの表現力・演技力の凄さは、たぶん、ここから生まれてる。
自分は黒子に徹して、役柄そのものを生き、ゲストになにかを起こすことにだけ、意識を集中する。


そう想って”ドリームス・ウィズイン”を振り返ると、またいろいろ観えて来る。
主人公姉弟が、実は最初から持っていた”魔法の鍵”とは、どんな”こころ”か。
その”こころ”に気付くために、どんな冒険や、どんな出来事が必要だったか。
実に深く練られたプロットだと想う。
”コーラス・ライン”同様、ミッキーたちにグループインタビューをして、彼らの実体験をベースに、脚本を書いたんじゃないなぁ。