TDR三昧下書き ウィッシュ!
- 陸・空・海
海、まるで昔のリズムボックスみたいに、ゆらぎなしのぴったし楽譜どおりのタイミングのビートゆえ、グルーブは人間が生み出さねばならない。そこに難しさがあった。日曜日と今日、かなり「らしい」仕上がりになったけれど、まだ完成形ではないような気がするなぁ。
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- レオナルド・ダビンチの3つの研究領域 BigLoveの日記:毎日新聞夕刊 暮らしWORLD:ドクター・中松さんと見る「科学者」ダ・ヴィンチ
- ジャンルと「サラダボール」(以下、私の見識不足による事実誤認があるかもしれませんが)
- 一年半前のスターライトジャズ。「あぁ、この素晴らしいシンガーさんたちが、このままレギュラーショーで歌ってくれたらなぁ」・・・でも、実は”アンコール”には黒人出演者は居ない。なぜなら、そもそも黒人の配役があるミュージカルが、ごくまれだから。”Wiz”が黒人キャストによるミュージカルとして話題になってから、まだ20年ほどしか経ってないんじゃなかったっけか。→アンコール、黒人出演者居られます!クリスマスバージョン初日に、はじめて気づきました。
- 日本人は、ゴスペルもスカもミュージカルもオペラも歌うから、あまり意識していないけれど、白人のゴスペルシンガーはまれ。黒人のミュージカルプレーヤーはまれ。
- NYはかつて「人種のるつぼ」と言われていたが、今は「人種のサラダボール」と言うらしい。異種金属が溶け合って均一な合金になるのではなく、トマト・キャベツ・キュウリ、それぞれの持ち味をそのまま発揮しつつ、全体がひとつの料理になっている・・・というイメージらしい。
- ジャズやブルースは、黒人にも白人にも、偉大なプレーヤーが居る。はじめてのジャズのレコーディングは、たしか白人のバンド。当時は、白人が演奏して、はじめてレコードになったり、広く紹介されるチャンスを得たり。それだけ人種差別が激しかった。いまは、黒人だろうが白人だろうが黄色人種だろうが、ラジオにも乗るし、レコードにもなる。
- 各々それぞれに、ちゃんとビジネスが成り立つようになった分、黒人のジャンルに首を突っ込む白人も、白人のジャンルに首を突っ込む黒人も、少なくなっちゃった・・・のかも。下手すると、サラダボールではなく、トマトで一皿、キャベツで一皿、別々の料理に・・・。
- 人種がそれぞれの皿で落ち着いて、互いに没交渉で済んでいる分、その壁を越えようとする動きには、強い抵抗が生じているように観える。たとえばマイケル・ジャクソン。彼が叩かれた理由のひとつに、彼の音楽が・生き方が、人種の壁を越えつつあったことが、あるように想う。だから、黒人の一部からは「裏切り者」よばわり、白人の一部からは「得体の知れない気色悪い奴」扱い。
- 今回の”ウィッシュ!”、異人種・異ジャンルがひとつの「地球」を構成し、ハーモニーを奏でながらフィナーレへ。しかも”海”は日によって白人が歌ったり、黒人が歌ったり。これって、とってもTDSらしい、そして実は、日本だからこそ幅広く受け入れられるショーなんじゃぁなかろうか。
- すぅっと神話的世界へ。そして、そのまま実生活の場へ。
- CRとNCR、両方揃って現実・・・アーノルド・ミンデル博士という心理学者が説いていること。
- ニュートン物理学はじめめ、近代の人間は、CR(Common Reality)のみで現実を記述するのが「科学的態度」だという姿勢をとってきた。その一方で、ファンタジーや神話の世界のような、感性的なNCR(Non Common Reality)を、排除してきた。
- ところが。相対性原理で、観測者によってものの見え方が違うということが物理学に取り入れられた。さらに量子力学では、不確定性原理が発見された。CRだけでは現実の全てをあらわせない。NCRも含めて現実。
- ファンタジーや神話は、現実と別の世界に在るものではない。我々が今居る世界の、言葉にし難いNCRを、なんとか共有しようとするこころみ。現実の一部。
- ウィッシュ!の演出
- CRとNCR、両方揃って現実・・・アーノルド・ミンデル博士という心理学者が説いていること。
・・・現実と、神話的世界とを、つなぎ目なく連続させている。そこが画期的!
- ゲストの期待・想定と、まったく違うショー。期待・想定を、まったく超えたショー
- 初見のゲストの反応。
- 開演前
- 「神秘的・・・ぷぷっ」
- 「もうすぐミニーちゃん、出てくるよ」
- 開演後すぐ
- しょっぱなの低音一発で、度肝を抜かれる。
- 「わ!ミニーちゃん、かわいい」
- やがて
- 「凄い声!」
- 「綺麗・・・」
- そして無口になり
- フィナーレで「ぅわぁ・・・」
- 開演前
- 初見のゲストの反応。
ミスティックリズムや、ブラヴィッシーモ!と共通した反応。
なんだかわかんないけど、ミッキーたちあんまり出てこなかったけど、もともとはそういうもんだと想って観に来たんだけど、その期待は裏切られたんだけど、感動してしまう。
そしてたぶん、知人友人にこう勧めるんじゃないかなぁ。「あのショーは凄い。是非観るといいよ!詳しい内容は観てのお楽しみ。」
- S席に座る客には、ノブレス・オブリージュがあるんじゃなかろうか
- 僕に起こった変化
- 初回、立ち観でステージ左袖から。うわっ、これは凄い!
- 2回目、立ち観左側面から。あれ?そんなに凄くないかなぁ・・・
- 座り観して。感動のあまり硬直(^^;背中がぱきっと。そして滂沱の涙(ToT)
- 数回を経て。ゆる体操の効果もあってか?!?次第に背中がやわらかくなり、ノリながら聴けるように。
- 最終回。感情を昇華しきったのか、涙は出ず。さびしいなと猛者ほど感じず。ただただその空間の素晴らしさに、深く感動するのみ。