気を感じる

母の実家は、阪神大震災前まで、かなり大きな庭があって。
植木の刈り込み、大概は家族で手分けしてやってたんだけれど、素人では手が出せないような高所もあるし、年1回プロの植木屋さんをお願いしていたんだそうです。

するとですねぇ、ちょこちょこっと作業をしては、一服。またちょこっと作業をしては、一服。下手すると一服してる時間のほうが、長いくらい。
”たっかいお金払ってるんだから、もっとじゃんじゃんばりばり刈り込んでよぉ!!!”と、ついつい心の中で思ってしまうそうなんですが・・・腕のいい植木職人って、そういうもんなんだそうです。
全体を眺め回しながら、バランスや木の勢いを感じ取るんでしょうね。

素人仕事でじゃんじゃんばりばり刈り込んでいくと、木の形は悪くなるは、庭の風情はつぶれるは、下手すると木の勢いも削がれたりして・・・・・。


友人の天然さん、実に気持ちのいい仕事が出来た様子。

今回の撮影のような、スッキリと、楽しい、仕事が続いたらいいな〜〜!!

共通の友人のラスカルさんって、セッティングの名人。

彼も、いきなり作業に取り掛かりません。
場の空気をしばし感じ取って。
で、やおら、指示を出します。「あれはそこ、これはここ。」
微調整はあるけど、ほとんど手戻りが無い。
のんびりと作業をしているようで、実に短時間にセッティングが終了する。手数が最小だから。


本質とつながっていると、こういうことが頻繁に起きますね。起こせる頻度と確度が上がります。
そして、未経験の領域でも、かなりうまくことが運べるようになる。
うまくことが運べるってわかってて取り組むから、余計に確度が上がる(^^)。


強力な観念でやり方を固定しても、ダークサイドに走っても、確度はある程度上がります。
でも、本質につながってるときと違って、伸びやかじゃない。柔軟じゃない。疲れる。状況をやり方に沿わせようとねじまげるから、エネルギーを多量に使う。変化・流れ・理に抵抗しちゃうわけですもんね。
本質につながりながら取り組んでると、伸びやか。自在。制約や変化が資源になっちゃう。