「人を信頼させるホルモン」確認

 脳内で作られるホルモンの一種「オキシトシン」に、人間に対する信頼感を強める働きのあることをスイスのチューリヒ大学などの研究チームが実験で確認、2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 研究チームは、58人の男子学生を対象に、合成したオキシトシンと偽薬を鼻に噴霧し、受託人(他人)にお金を預ける投資ゲームを行い、受託人を信頼し、どのくらいお金を預けるかを比較した。 オキシトシンを噴霧されたグループの45%が、もっとも高い投資額を選んで受託人に預け、最も低い額を投資したのは21%だった。これに対し、偽薬を受けたグループの45%はもっとも低い投資額を選び、最も高い額を投資したのは21%だった。

 受託人をコンピューターに置き換えた場合は、預ける投資額に差は無かった。

 研究チームは「人を信頼できなかったり、逆に警戒心がきわめて薄いような症状への治療にオキシトシンが役立つ」としているが、一方で、悪用の危険性も無視できないとしている。



[ 2005年6月2日12時49分 ]

面白いですね!
直接会ってみないと判らないこと、直接触れてみてはじめて感じられることって、確かにありますよね。
逆に、書物やら、インターネットやら、手紙やらで読むことによって、書き手の意図を超えて、文章そのものの意味が、自分のこころに響いてくることがある。


”在り方”が結果を左右する。その理由のひとつに、自分から発信されるこういう言語外メッセージがたくさんあるということ、もうひとつには、情報の受け取りかたが違ってくるということが、挙げられそう。