記者の目 水上勉さんと中国

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/09/15/20040915ddm004070074000c.html
毎日新聞上村幸治記者が、先日亡くなった水上勉さんとの、天安門事件での想い出を語る。
天安門広場のそばのホテル・北京飯店に、記者と水上さんが宿泊していて、事件に遭遇したと言う。
取材する度、水上さんの部屋に駆け込んで報告し、話し込んだ。
一方、記者が気づかなかった中国の一面を、水上さんは目撃していたという。

事件の朝に長安街に現れた一人の老人が、戦車の前をゆっくり横切る姿を見落とさなかった。老人は街路樹の枝に上着を掛け、銃による威嚇などわれ関せずといった風情で、朝の日を浴びながらゆったりと太極拳を舞い始めたのだという。

・・・凄惨な現場に合っても、悠然と揺るがない。そんな風でありたいな。
諸環境がどうあれ、スタイルを貫く。大切なことを大切にする。自分が素敵な空気を創りだす。