創意とくふう 2004年6月号 本ななめ読み「現場力を鍛える」

否定は現場をより良く、より強くする手段。
そもそもこの業務は必要なのだろうか(業務そのものの否定)
⇒内容が過剰だったり属人的だったりしないか(業務内容の否定)
⇒自動化したり集約化したりできないか(業務のやり方の否定)

ともすると「業務の否定」と「人の否定」「人格の否定」を混同してしまう。
何かを否定されると、それは自分自身を否定されたものと思い込んでしまい反発する。それでは現場の進歩はありえない。
(中略)
何かしらの必要性があったから、その業務は存在し、そのやり方が残っている。
しかし、重要なのは、その業務のやり方が「これからも適切か」どうかである。
(中略)
重要なのは今日に照準を合わせるのではなく、明日に照準を合わせ、今日を制御することである。
過去が現在を支配するのではなく、未来が現在を支配しなければならない。現場の一人ひとりがこうした「未来志向の否定」を身につけることが、現場力を高めることにつながる。

そして、問題点の顕在化「見える化」の大切さへと論が進む。個人では解決が容易でない課題は、見える化によって、組織の意識が高まり、智恵が集まる。