「ランダムドットキネマトグラムとランダムドットステレオグラムからの発想」を読んで

http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/06/unto_the_random.html#comments
うっはぁ!面白いです。きっちり理解できていないんですが、近傍同士の単純な相互作用が、高度な意味の形成・抽出・認識につながる・・・といった感じでしょうか。
その「近傍」や「相互作用」や「重み付け」が、たとえば地形の形成なら土の粒子と粒子の位置関係・粘着力・斜面の傾斜・・・みたいなものに当たる・のかな。

  • 「近傍」の変化

方言周圏論 http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040520#p3 http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040520#p5で書いたのですが、情報の伝播に関して、かつては「近傍」というと、空間的距離に大きく左右されていた。今はむしろ、関心や話題に沿って、いろんなスタイルの「近傍」やクラスターが形成される。
そして、私というひとつのノードが、同時に複数のクラスターに属し、それぞれで異なる役割を果たしている。

  • 世界観の違いが「衝突の種」から「貴重な価値」に

クラスターが異なると「重み付け」が異なるので、同じ世界がまったく違う意味を持った絵(世界観)で描かれる(ノルマンディ上陸作戦の話 http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040601#p2とコメント欄 のように)。
同じ世界に違う絵・・・これが衝突を生む。
もっと正確に言うと「同じ世界なんだから、同じ絵であたりまえ」という思い込みが衝突を生む。
ところが、ひとつのノードが複数のクラスターに属することが、飛躍的に容易になっているため「同じ世界を全然違う様相で見ていてあたりまえ」ということを実体験する機会が、これまた飛躍的に増えている。
そして、異なる世界観の共存や融合が起こりやすくなっている・・・。

  • 表題の記事を読んで、変わったこと

構成員を強く束縛するグループって、嫌いでした。でも、許せるような気になった。神経組織には、用途によっては強くクラスター化してるものもあるはず。それとおんなじなんだなぁ・・・と。自分がそんな組織に居たいとは想わないけど(^^;
そして、ひとにより、グループにより、ものの重み付けがまちまちだと言うことの値打ちが、より深く感じられた。
ひとひとりの影響力って、大きいなぁ・・・と感じてきた。それがどんなメカニズムで発揮されてるのか理解するヒントを得たように想う。ワンフォーオール・オールフォーワンという言葉が、少し変わった角度から観えた気もする・・・あるグループにとって「近傍」「相互作用」「重み付け」がなんなのか・を見抜けば、自分がどう振舞うことでどういう方向に影響をもたらせるか、把握できそうだなぁ(^^)。

http://www.ecrp.org/topic-s/bs/review/saka/imai.htm
下の記事書いてて見つけました。メモ。