層別・切り口・視点

べき乗の法則・・・からは、QC活動を連想します。
生産現場に携わる多くの方がご存知だとは思いますが、QC7つ道具に「層別」ってのがあります。層別の切り口を変えることで、ランダムでフラットに見えていた事象が、特異性のある事象に見える。山・谷が見える。それだけでもう、問題は解消したも同然・・・・・なぜその山・谷が発生するのか、までわからなくとも。
QCの教科書・今、原典がわかりませんが・に載ってた事例で、こんなのがありました・・・

さる家電メーカーで、TVのチューナー部の故障率が、モデルによって大きく違った。いろんな切り口で層別して、故障率との関連を調べた。製造工場、設計チーム、チューナーメーカーなどなど・・・。結果、スピーカーとチューナー部との距離で、故障率が大きく違うことがわかった。因果関係がわからないまま、スピーカーとチューナーを離す設計に全モデル変更したら、故障率が下がった。

先の章で、「レイヤー(階層)やリージョン(地域・領域)によって、」って書きましたが、切り口によって、フラットな砂漠に見えたり、起伏に富んだ地形に見えたり・・・というほうが、当たっているのかもしれません。