ザッツ・ディズニーテイメント アフターダークを観て思うこと

  • 帰宅後すぐ書いた感想

60代以上の人は、タイムトリップして、吸い込まれるんじゃないかなぁ・・・
日曜日、カフェオーリンズでそんなシーンを見ました。
ロイヤルストリート6の演奏に、ちょうど通りかかった6〜70代くらいの10人ほどのグループ。
トロンボーンさんが気づいて、1フレーズそちらに向かって吹いた!ら、移動しちゃった。
あれ?気に入らなかったのかなぁ・・・いえいえ、するするとお店の入り口に廻られて、皆さんでテーブルに着席。楽しそ〜うに聴いておられました。

スタンダードジャズやブルースが好き・でもディズニーには興味ないや・・・なんて人にも、ぜひ観て欲しいなぁ。

  • 2ch遊園地板の「スターライトジャズは珍妙なジャズショー」という書き込みを見て。いや、ただの釣りかもしれないんだけれど(^^;連想したこと。

昨日60代以上って書きましたが、ここで再現されてる1920-40年代のジャズをリアルタイムで体験した人は、80-100歳ってことになりますね。しかも、日本でダンスホールやナイトクラブがあったのは、阪神間と首都圏くらい。それも開戦まもなく閉鎖されたわけで・・・実体験人口は相当少ないはず。この時代は、ポピュラー音楽の総称として「ジャズ」と呼ぶことが多かった様子。私の祖父もそうでした。
次はたぶん、1945-50年代の進駐軍相手のバンドで触れた人たち。今70歳台かな。
そして1960年代、グレンミラー物語などの伝記映画で触れた人たち。50-60歳台。このころニューオリンズジャズのリバイバルもあったそうです。この世代はオールドスタイルに傾倒した人と、当時流行のモダンジャズに傾倒した人と、くっきり別れている様に感じます。両方好きって人、知らないなぁ・・・。ロイヤルストリート6の外山さんはこの世代ですね。私の父も。
以後の世代は、大概、親や先輩の影響を受けて聴いてたりするのでは・・・。で、特に50-60歳台の諸先輩がジャンル間で断絶してるせいで、あるスタイルだけを「ジャズ」だと思い込んでたりして。しないかな(^^;。
「ジャズ」って「ロック」並みにワイドレンジです。いや、「ロック」以上か。90歳台の人にかかれば、カントリーもロックもマンボもカリプソも、全部「ジャズ」(^^;ホントダヨ。

「スターライトジャズ」は、正統なスウィングジャズのライブショーだと、僕は感じました。
それはニューオリンズスタイル(デキシーランド)とも、モダンジャズとも違う味。それぞれの良さがある。
まず、大編成と小編成の違い。オーケストラと弦楽三重奏、それぞれに良さがありますよね。スウィングには大編成の様式美とダイナミックレンジの広さ。デキシーとジャズにはアンサンブルの妙があります。
アドリブも、それぞれスタイルが違う。モダンジャズはダンス音楽じゃないもんね。デキシーやスウィングは、踊るための音楽。だから、モダンジャズとは全然違うアドリブになる。昨日も、ドラムスやピアノはかなり伸びやかにアドリブかましてた、と聴こえました。

スウィング&シングでしたっけ、かつてプラザパビリオンバンドスタンドでやってた。あの再演を、私、強く望んでました。それが、こんなに豪華に、よりスウィングにふさわしい場所で、上演されるなんて・・・。「ショービズ・イズ」ともども、大勢で手拍子しながらの鑑賞、最高に楽しかったぁ!

父の影響で、デキシーとスウィング、どちらも大好きなんです。前者はロイヤルストリート6が、最高の環境で素晴らしい演奏してくださってますもんね。あ、モダンジャズコルトレーンの「至上の愛」とか大好きです

ジャンルに上下は無い、と僕は思います。好き嫌いも、無い・かも。
あるのは、心に響く演奏と、そうでない演奏。どのジャンルにも、どちらも、ある。
心に響く演奏のために、どんなセットアップをするか・に、ジャンルの違いは影響するだけ。そう言えるんじゃぁないかなぁ。
ん、セットアップをずらすことで、新ジャンルが生まれることもあるでしょうね。

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    • スタイルの価値・魂の価値 5/1追記

どちらもあるなぁ。http://tamura.cocolog-nifty.com/tdr/2004/05/2.html

    • 熱演と観客 6/10追記

http://tamura.cocolog-nifty.com/tdr/2004/06/post_3.html

http://d.hatena.ne.jp/BigLove/20040619#p1