内閣府「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する御意見の募集(パブリックコメント) に投稿しました

本日18時が期限。
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120702/20120702.pdf
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0027.html
拙いながら、下記内容で投稿しました。

意見の概要(100字以内)

原子力発電所は即時全機停止し廃炉に。今後10年間は天然ガスでつなぎ、その間、省エネ化と再生可能エネルギー開発を総力を上げて推進。原子力関連資産早期償却費用は電気料金に上乗せ、省エネ技術の実用化を促す。

意見及びその理由

多くの幸運に助けられ、それでもなお原発事故に伴う被害はとてつもなく大きい。もう一度過酷事故を起こせば、たとえ被害を最小限に抑えられたとしても、日本ブランドは地に落ち、国は破滅に至るだろう。ましてや新たな放射能汚染が国土に加われば、その影響は想像するだに恐ろしい。
ところが、事故の経緯とこの1年半の対応を鑑みるに、日本には原発の運営能力が無いと言わざるを得ない。責任回避を安全度向上よりも優先する姿勢が事故を生んだのに、その悪癖が至るところに蔓延しており、一向に改まらないどころか頻繁に見受ける。



原子力発電所に経済合理性がないことは、もはや保険も融資も引き受け手がないことで明らか。
そして現状、発電能力は電子力発電所を動かさなくとも足りている。この1年半で増設された停電対応用自家発電装置を、ピーク時だけ動かしてもらう仕組みを作れば、余裕すら生じる。
また、シェールガス革命により、エネルギーの需給は大きく緩和された。



にもかかわらず原発を廃止しがたい理由は、経理上の処理の問題だ。資産を、もはや資産ではないと認めることに伴う費用を誰かが負担せねばならない。その解決を避けて稼働し続ければ、放射性廃棄物が増え処理費用が更に増大する。ギャンブル好きで借金をつくりつづける亭主と、離婚費用惜しさにずるずる別れずに居るようなものだ。
原子力関連資産の早期償却費用を、電気料金に上乗せする。倍額以上になるかもしれない。しかしそれによって、実用化一歩手前の省エネ・代替エネ技術たちが採算に乗り、一気に花開く。イノベーションが起き、日本の新たな飯の種となる。



人口稠密・乏しい資源・高齢化。日本は、世界が直面する諸問題がいち早く深刻化する特性を持つ。でもそれは財産。解決策をいち早く見出すことで世界に貢献し、それが飯の種になる。オイルショック、公害多発・・・今回もおなじ。