ムジカ・メヒカーナ もしかしたら最終公演

朝はスカッと青空。
夕方から曇って、おだやかなお天気に。

17:31 舞浜着

ええぃ、なんでいちばん入口から遠いところにあるんだ(^^;・・・と、もどかしく想いながら、ザンビーニ横大階段→カルデラ(海底2万マイル60分待ち)→スカットル前と歩いて、

17:47 ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ着 ロス・カンタレシオが、ちょうど5ステージ目最後の一曲を歌い始めるところ。ほぼ全テーブル埋まっている。

消火器のうしろから立ち聴き。あの朗々とした歌声が、お客さんひとりひとりにすうっと染み渡るような、今日の演奏。
レジへ。ホットココア購入。
3人は、そこここで記念写真の撮影をせがまれ、ゆっくりと応えながら、控え室へと退場。


いったんステージ前に行き、部屋を見回して知人を探す。そこここに見知ったお顔が。でもたぶん僕も地に足が着いてなかったのだろう、探した知人が二人いらしたのに、気づかなかった・・・。
みなさん、目が潤んだりされているのだけれど、感情におぼれているのとはまったく違う、ふわっとした暖かい高揚感。
探しながら中央通路を後ろまで抜け、ロビーから階段下を見たら、まだカンタレシオは、記念撮影に応じておられた。退場を見送る。

続々と、仕事を終えた知人が。

昨日は”たぶん間に合わない”とおっしゃっていたかたも!

こういうときって、どうも話題に困る。
なんだか、話していないと寂しいし、
なんだか、どんな話題もそぐわない気がするし。


18:45 最終公演
素晴らしかった。
熱い拍手とともに、静かに退場。


あぁ、終わってしまった。
ホット・ラテン・ナイトから・・・7年経つのだろうか。
海外のバンドを招聘してのミニライブは、もしかしたら、今日これで最後かもしれない。
だとしても悔いのないような、とても和やかで暖かい時間だった。


聴くところによると、初代ワンマンズドリームの昔からずっと、海外から招聘したエンタテナーのファンの間では、愛憎がらみのいざこざが起こりがちだったそうな。
ロス・トレス・アミーゴスのとき、痛烈に体験した。でもそのあとは、少なくとも海外バンドミニライブがらみでは見聞きしなかったなぁ。
ファンの皆さん、とても大人だったのではなかろうか。
いや、僕がちょっぴり大人になったのだろうか。


今日まで、通算でおおよそ5年半、ギタートリオのライブをやってくださった。
そのうち3年をエドワルドさん・エクトルさんのご兄弟が、2年をアドナイさんが、演奏してくださったことになる。
はじめは正直、急遽組んでこられたせいなのか、いつもと大きく違うステージ環境のせいか、”えぇっ!”と想うしょぼい出来栄えだったこともあった。
日本人の反応のおとなしさへのとまどいも、きっとたくさんおありだったろう。
家族と離れての長期連続公演、コンディション維持も大変だったと想う。


素晴らしい演奏を、ありがとう。
あのふわっとした甘く暖かいサボールは、ロス・カンタレシオのお三方だからこそ。
ご家族の皆さんに、どうかよろしく。



そして、
企画・運営に携わられたスタッフの皆さん、ありがとうございました。
ディズニーテーマパークでやるべきショーではないんじゃないか、いまは街中のライブハウスやレストランでも聴けるだろう・・・そんな意見も、きっとあることでしょう。
そうかもしれません。
でもたぶん、
街中のレストランやライブハウスでは、今日のあの感じにはならない。
そしてたぶん、
あの部屋に居たお客さんの大多数は、ディズニーシーで演奏していたからこそ、メキシコ音楽に触れるチャンスをもてたのではないでしょうか。


そんなチャンスをいただいたおかげで、
僕自身は、ものの見え方や感じ方が、かなり変わりました。親しく話をする機会をもてたお客さんの何人かも。
レストランにさりげなく仕込まれたプロップスやバックストーリーに、無意識のうちに会話が影響を受けているように。