悪者づくり

ドイツ財務当局は3日、第一次大戦(1914?18年)の敗戦を受けたベルサイユ条約(1919年)で負った賠償金を大戦終結から92年ぶりに完済した。

うわぁ!ようやく・・・だったんだ。
あれだけの経済大国になって、なお。


人類がかつて経験したことのなかった、悲惨な戦争。
戦勝国は、かさにかかって、負けたドイツに莫大な賠償金を。失ったものを、とりかえすことなどできないのに。
ドイツはハイパーインフレに。
やがて、ナチスの台頭を呼び、第2次世界大戦を引き起こす。


誰かに責任をかぶせ、徹底的に痛めつけると、
それは新たな悲劇と破局を呼ぶ。
この手痛い学びは、第2次世界大戦の戦後処理に活かされたときく。
しかし果たして僕たち人間は、この教訓を、生かし続けているだろうか?
気に入らない出来事が起きたとき、誰かを悪者にし、傷めつけることで溜飲を下げてはいないだろうか?あちらでも、こちらでも。世界レベルでも、生活の場でも。

安らかに眠ってください。
過ちは二度と繰り返しませぬから

繰り返させませぬから ではなく、この碑文を選んだ広島のひとたち。
あいつがわるい、あいつらを改めさせなければ・・・と言っているうちは、争いは絶えない。平和はやってこない。核兵器はなくならない。
立場を超えて、ひとりこの誓いをたてるごとに、世界はちょっぴり、でも確実に、平和に近づく。
それだけが、恒久平和への、唯一の道だろう・・・そういう想いがあったと、子供の頃学んだ。


恨みを晴らし、溜飲を下げるよりも、この悲劇を繰り返さない方がずっとずっと大切。
それほどまでに深い痛み。



話は飛ぶけど、つけたタイトル読み返して思い出した。
FD改ざん容疑の前田検事、広島大学の卒業生なんだよなぁ。
もし、報道されているストーリーが事実だったとしたら、
広島でなにを学んだんだろう。
なぜ、検事を志したんだろう。
もう彼の歳だと、東広島市にキャンパスは移転してたっけか・・・?