昨年、本格的に21世紀が始まった・・・に関するメモ

ひできさんのBlogのコメント欄を、傍若無人に使わせていただいているうちに(すみません&感謝してます>ひできさん)、いったい僕が、”昨年、本格的に21世紀が始まった”について、なにを感じ、どう考えているのかが、ようやく言葉になり始めてきた。

日本でいえば弥生時代以降、”いかに多く貪るか”を、私たちの社会は追及してきた。より効率的に・大きく・パワフルに。
そして20世紀とは、”貪る限界”がはっきり見えた時代だった・・・と言い表せるのではないでしょうか。帝国主義・2度の大戦・東西両陣営対立・資源問題・環境問題。


”いかに多く貪るか”という方針は、”有限なもの”を幸せの基盤とし、”我がチーム”の幸せを最大化するためには、最強だったと言えるのかもしれません。
しかしもはや、地球全体がひとつのチームになってしまった。どなただったかが”未開の荒野はもはやない”と言い表しておられたような・・・そして。


ひできさん、10億円の建物のうち、大体いくら位が”有限なもの”の値段なのでしょうか?
かなりの部分が、手間賃やデザイン料だったりはしないですか?
きっと鉄骨やコンクリートの代金も、採掘・運搬・製錬などの手間賃がかなりの割合を占めることでしょう。
鉄はリサイクル容易。となると、本当に”消えて無くなってしまうもの”の値段って・・・もしかしたら、二酸化炭素に化けてしまう化石燃料の部分+αくらいなのかもしれません。きちんと分析してみたことはないのですが。


手間賃やデザイン料などのうち、
単純労働にあたる部分は、創造性を発揮して工程改良することで、コストが下がります。
創造的な部分は、より創造性を発揮すれば、価値が深まります。


人間の創造性だけは、無限の資源。
そしてもしかしたら、すでにいまの経済の過半は、実は”人間の創造性”を売り買いしているのではないでしょうか。



だとしたら、
”いかに多く貪るか”は、すでに時代遅れの方針だったのかも。
幸せの基盤が、無限の資源”創造性”に移行できるのなら・移行したのなら、
”いかにすべてのひとが、伸びやかに創造性を発揮できるか”こそが、社会の基本運営方針としてふさわしいのかもしれません。


”役に立てない私なんて価値がない”と苦しむひとを、大量に発生させてる場合じゃない(^^;

ベーシックインカムが最善策なのかどうかは別として、
”すべてのひとが、役に立とうが立たなかろうが、堂々と生きていける社会”
”強迫観念で支配するのではなく、ありのままを感じ、仕合せることに創造性を発揮しながら生きる文明”への脱皮を、する必要があるのではないでしょうか。
そして実は日本こそが、文化的にも環境的(高人口密度・少天然資源)にも、この脱皮を実現しやすく・必要に迫られやすく・検証しやすく、世界のモデルケースとなりやすいのかもしれません。

まだ、なり始めてきた・・・なので、まずはメモ。

強迫観念・固定観念を捨てる

  • 強迫観念・固定観念の除去・とらえなおしこそが本質
    • 貨幣は、有限なもののメタファー → 貨幣は、”ありがとう”の投票・有限なもののメタファーはCO2排出量かも
    • ”有限なもの”こそが、豊かさの資源 → ”創造力”こそが、豊かさの資源
    • ”貪り”こそ最強 → ”ありのままに仕合せる”が豊か
    • お国の役に立たない奴は、価値がない → ひとみなすべて、唯一無二の価値がある
    • 福祉には苦痛と恥辱がつきもの → 福祉は”生きていてくれてありがとう”

これさえうまくいけば、実は、BIも幸福通貨も、不要なのかも。

持続可能な社会の実現可能性

  1. 消失する資源
  2. 単純労働
  3. クリエイティブワーク

が、今の経済規模のうち、それぞれどれだけの比率を占めているのだろう?
とことん突き詰めると、”消失する資源”に払ってるお金って、CO2排出量相当エネルギー資源代+その他資源の希少性プレミアムあたりになるんだろうか。


資源の希少性プレミアムと、単純労働は、創造性による効率向上で、コストを低減しうる。
クリエイティブワークは、創造性によって価値を増しうる。

貨幣の不思議

なぜ、紙切れが価値を持つのだろう。子供のころ、とっても不思議だった。
どうやら、日本銀行が銀行に貸し出す時点で、信用が付与されるらしい。期日が来たら、利子がついて日本銀行に戻る。そう知って「あぁ、無制限には印刷できないんだ」とは理解したけれど、
では・・・

  • 利子よりも経済成長が低かったら?
  • 倒産が続出して、貸し倒れが大量に生じたら?

銀行が、日本銀行に全額戻せない場合、誰が損をするのだろう?!?誰も損をしないような気が・・・。


だとしたら、たとえば、こんなとらえかたって出来るのだろうか。

  • 銀行から起業家への貸し出しは、事業計画への尊敬の寄付。
  • 起業家から銀行への返金は、事業成功支援への感謝の寄付。
  • 倒産したら、寄付が消えただけ。