片山右京さん遭難・救出

その富士山で、片山さんたちが昨夜遭難。昨日から今日に日付が変わる頃、同行の二人が、テントごと吹き飛ばされたとのこと。
TVニュースにて

「どのような気持ちで、降りてこられましたか?」

・・・よく、そんな愚かな質問を口にできるなぁ。
気分で動いていたら、片山さんも助からなかったろう。
事実、片山さんの答えは

「僕一人では、降ろせないことがわかっていましたので・・・。」

”気持ち”ではなく、決断の基準を語るものだった。


でも僕は、その硬く理性的な表情から、決断の重さや心境をこそ、想像してしまう。
結局、僕がTVに期待してるのは、”どんな心境だったのか”を映し出してくれることなのかもなぁ。


そして、とても賢い質問なのかもしれない。
当事者がどんな状態であれ、どのような状況下であれ、語るべきことを引き出すような・・・。
質問者も、つらいとわかっていて、聴いたんだろう。その重みは、問う声のトーンから伝わってきた。