メキシコ市が、インフルエンザA#H1N1#危険度を青、すなわち全く制圧、を宣言した。
 
 地域内に、ウイルス感染に感受性ある層が少なくなったことと、市民の感染に対する意識レベルがあがり、感染の輪を断ち切ることに成功したのだろうと思う。

 新型インフルエンザの国内感染の発覚は、1例目となった兵庫県立神戸高校の男子生徒(3年)を診察した神戸市内の男性医師(52)の機転だった。発熱、だるさ……。生徒に海外渡航歴はなかったものの、一抹の不安が脳裏をよぎった。「新型インフルエンザをまん延させてはいけない。念のために」。医師としての責任感に押され、市医師会を通じて、市に検査するよう訴えた。

 新型インフルエンザに対する日本社会の過剰反応に違和感を覚える。
(中略)
 仕事ぶりをアピールしようとするのは当局の常だが、メディアはそれに無批判に乗るのでなく、施策の妥当性に踏み込んだ問題提起が必要ではないか。メディア批判の矢は私にも向いていることを承知の上で、あえて書いた。