NHK番組たまご ”タビうた” 長崎 岩崎宏美と平原綾香

長崎を、二人の歌手が旅しながら、歌う。
実は、平原綾香さん、観るのも歌声を聴くのもはじめて。


ロス・トレス・アミーゴスが、「日本人の歌手で”サボール”を持ってる人は、ごくわずかだが、居る」・・・と、列挙してくれた。
美空ひばりさんを筆頭にした、その数人の中に、平原綾香さんも入っていたと記憶してる。
なるほど、”マドンナたちのララバイ”、岩崎宏美さん以上にぐっと来る。


宏美さんも、実に素敵に歳をとられたなぁ・・・。日本人を超えた感じ。
さっぱりした歌い口のなかに、絵を描く。

平原 「大きな愛って、よくわからないから歌いたくなるんですけど、恋とか身近な愛って、照れくさくて」
岩崎 「わたしも、そうでしたよ。(中略)照れずに歌えるようになったのは、最近かも。」
平原 「沢山恋をしたほうが、歌が深くなるんですか?」
岩崎 「沢山というより・・・深く? どれだけ相手のことを、思いやれるか、じゃないかなぁ」


101歳の幼稚園園長さん。
60年間、このお仕事をされている。平原綾香さんのお父さん(ジャズサックス奏者)も教わった。
ほんっとうに、素敵。
お父さんのことを、「素敵なお坊ちゃんでねぇ・・・」と語り、涙ぐむ。ひとにこころを伝える仕事についておられることが、嬉しいのだろう。

「人の苦しみ、悲しみをわかるこころをそだてて頂戴。これがわたしの教育方針です。」

「お父さんお母さんに、よろしくね!」
「また来ます!」
「また着て頂戴ね、身体に気をつけて」
「ありがとうございます」
涙をながしながら、笑顔で。

ひとのこころがわかる、それが今のわたしのテーマだったので、先生のお話がじんと来ました。
自分のこころがしっかりしててこそ、音楽で伝えられると想うんですよね


長崎の街、港も平和公園も、30年前、中学校の卒業旅行でおとづれた時とはずいぶん変わってる。
でも、路面電車・めがね橋(一度流されたけど)・オランダ坂といった、さりげないところは変わらないなぁ。
そして、港の美術館や公園も、追悼施設も、とても美しく魅力的にデザインされている。

すこしでも、ひとに共感してもらえるうたを歌っていきたい。それが使命だと想います。

追悼施設でのJupiter。
あぁ、平原綾香さんって、この曲を歌ってるひとだったのか・・・。
いい歌詞だなぁ。
宏美さんが、サポート役に徹してて。宏美さんらしいなぁ。

 夢を失うよりも 悲しいことは

 自分を信じてあげられないこと

 愛を学ぶために 孤独があるなら

 意味のないことなど 起こりはしない


 私たちは誰も ひとりじゃない

 ありのままでずっと 愛されてる

 望むように生きて 輝く未来を

 いつまでも歌うわ あなたのために