■
数ヶ月前、親友にこんなことを言われた。
BigLoveさんは、友人や組織のためになることを、まぎれもなくやってるんだけど、
どうためになってるのか、わかってもらいにくいよね。
そう。
わかるひとには、わかる。僕が、どう働いてるのか。なにを動かして、どこを変えて、どんな結果を生んでるのか。
でも、わからないひとには、さっぱりわかってもらえない。特にたぶん”他人の期待に応えること”が行動のベースになってる人には・・・。
ただし。
どうせわかってもらえない・・・と想ってるから、わかってもらえないのかも。
わかってもらう努力を、するべきなのかも。
しかしながら、これは、言語化するのが、とても難しい。言葉で表わしたとたん、漏れてしまう部分が、たくさんある。
それでも、書けるだけ書いてみようか・・・
金曜日に上司曰く、「君にとって、いま得られるものがあるのは、ネットではなく、現場だと想うぞ」
「僕もそう想います」
ただし問題は、どこの現場か。
自分の担当現場に、どんな問題があるのか、はっきりわかったならば・・・
あとは、自分の現場だけをいくら見つめても、進むべき道は見えてこない。ほかの現場をも、じっくり学ぶ必要がある。
どうなればいいのか、ゴールがはっきりしている問題なら、上手くいってる現場から解決手法を学べばいい。
どうなればいいのか、模索することそのものが必要なら、なにが成功例で、なにが失敗例なのか、を、自分たちと照合しながら気づいていくことから、はじめなきゃいけない。
製造管理時代、業務改善に関して、大雑把に言えば、3つのミッションを与えられていた。
- 人的リソースの有効活用
- 清浄度ゾーニングの基本プラン作成
- 環境マネジメントシステムの構築
清浄度ゾーニングは、”どうあるべきか”という価値基準がはっきりしてるから、現状図をぼーっと眺めながら、何案か書いてみれば、最適解は出る。屋内動線を、今後こんな風に確保していって、資材の流れをこういう風に創って・・・工場長が変わってしまったら、また場当たり主義に戻ってしまって、すでにぐちゃぐちゃだけれど。
ところが・・・人的リソースと、マネジメントシステムは、価値基準の構築からはじめる必要があった。しかも、正解が無い。立場・環境・時代で、どんどん変わりうる。ここに、最大の苦労があった。
でもね、価値基準の模索なんて、傍から見ると、遊んでるようにしか見えなかったり。
いやむしろ、損得を離れた、純粋で真剣な”遊び”を通して、はじめて見えてくるもの・・・とさえ言えそうです。
損得計算してるうちは所詮、自分の既成観念の枠内。
興味のおもむくまま、どんどん思いがけない出会いをしていってこそ、新しい視点を得られる。
結果。
業務改善による経済効果は、毎年度、事業所製造高のざっと3-5%くらいにはなったけれど、まぁそれは”各職場の功績”であって、僕はただ始動やアドバイスと取りまとめをしただけ。
僕自身のやったこと、やれなかったことと明確に言えるのは・・・
- うまくいった点
- まだまだな点
- 経営品質活動、品質管理システム、改善活動、労働安全マネジメントシステムとの統合
- 働き甲斐を感じながら、生き生きと安全に働ける職場
- 全体最適の追求
- 非正規従業員に、安心して働いてもらえる環境
この、まだまだな点に関して、どうすればいいのか。
・・・世界で一番参考になる現場は、東京ディズニーリゾート。
うまくいった点に関しても、ヒントをくれたのは東京ディズニーリゾートだった。
なんのかんの言っても、あそこは凄い。
失敗も、課題も、問題点も、もちろん沢山あるけれど、
それでも、僕の勤務先は、すべてにおいて遠く及ばない。
僕は、パチンコもやらず、バーや居酒屋にも行かず、TVもほとんど観ず、舞浜に行く。はるかに深い愉しみがあるから。
そして、その愉しみのたぶん5%以下しか、僕には言語化できない・・・。
さて。
数週間前、自殺を決意していた友人に、こんなメッセージを書きました。
マイナスをゼロにすることよりも、大きなプラスをつくることを考えろ
その瞬間から、この言葉が、実は、僕自身に響いてます。
端的に言えば、
僕は、自分の勤務先を、”恐れと不安におののきながら、歯を食いしばって働く”職場から、”お客さんの喜ぶ姿を描きながら、ひとりひとり生き生きと働く”職場にしたいと、願い働いてきました。
それよりも・・・OLCさんを、もっともっと素敵な会社にすることに力を注いだほうが、社会全体のためなんじゃなかろうか。
そんな道が開けるあては、まったくありません(^^;
でもたぶん、強く望めば、道は開けるんだろうなぁ。