わたりあずささんと、愉快な仲間たち 浦安ライブ

素晴らしかった・・・。


歌詞の情景が、ふわぁあっと浮かび上がってくる。
その大きな世界の中に、等身大の歌い手さんと、僕たち観客とが、一緒にたたずんでいるような感じ。


あんなに可愛らしくて、きれいで、やさしい”ローズ”、初めて聴いたよ。暖かい涙が、ふわぁっと出た。
生きづらさを感じてる某友人に、ぜひ聞かせたい歌声だった。
人生って、素敵だねぇ・・・。

1年9ヶ月ぶりに触れた歌声。はや、そんなに経つんですねぇ・・・。


某テーマパークの、某人気ラテンショー(・・・って、契約に縛られていない我々客も、書かなきゃいけないんですかね(^^;教えてえらい人!)の、スタートから3年間、女性シンガーとして活躍されてました。当時、きりっとした美人さんと、可愛らしいかたと、お二人いらっしゃいましたが、その可愛らしいほうのかたです。いつもにこやかに、実に楽しそうに出演されていて。
2年前の年明けでしたか、凄い気迫にびっくり!「あ、これは退園を決意されたんだな・・・」直感的にそう判ったほど。
それから3ヶ月。元来上手いかたなんですが、聴くたびどんどん凄くなる。”最高!もうこれ以上は無いだろう”と想っても、次はさらにそれを超える。どこまで行くんだろう・・・3月末は、もうど迫力でした。ノメ・アメスでは胸が締め付けられて苦しくなるほど、切ない情感が伝わってきて。フィナーレでは歓喜が爆発!いまでも、あのショーを好きな友人たちの語り草です。


そして、レ・ミゼラブルでご活躍され。


今回、どんな歌声を聴かせてくださるのかなぁ・・・とっても楽しみにしながら、会場へ!
居心地のいい、アットホームなお店で、和やかにスタート。


とても優しく、美しく、可憐に歌われて。
歌詞が、せりふのようにすぅっと入ってきて、イマジネーションがふわぁっと拡がり、情景がくっきりと浮かびあがります。


たとえば、”瑠璃色の地球”。
松田聖子さんが歌うと、ドラマチックで、巨大な聖子さんがばばーんと迫ってくるような感じ(^^;
あずささんが歌うと、歌詞で歌われている瑠璃色の世界が、ありありと絵になって。わたしたち聴衆もあずささんも、おんなじ人間として、その世界の中に立っている・・・そんな感じ。
とても得がたい経験でした。


アメイジング・グレース”、声質が違うのになぜか、本田美奈子さんが2重写しになって。あら・・・とおもってたら、
歌のあと「今のは、本田美奈子さんバージョンでお送りしました」と、共演の思い出を。
ひとのこころに、イマジネーションを届けることに、長けているんじゃないかなぁ・・・。


パーカッションのなべさん、やっぱ凄いなぁ!実に素敵。
今回はいろんな楽器を持ち込んで、いろいろやってくれました。
波を生み出すのが上手い。必要なときに、必要な音を、上手いタイミングと音量で。
バンドのかみあわせもどんどん良くなって、終盤は実に気持ちよかった。特にカホンとの掛け合い!
強いて言えば、サックスがちょっぴり硬かったかな?


2ndステージの1曲目、Milleさんがビリンバウで参加。某ラテンショー出身3人の深い絆が音に出てて、とても楽しく気持ちいい演奏でした。拍手もとても盛大!


アンコールの”ローズ”。
いろんな歌い手さんが歌ってます。大好きな曲です。たくさんの思い出があります。
それでも、あずささんの歌を聞いてしまうと・・・
いままでの歌い手さんは、みな、苦しみの中にわが身をおきつつ、こうであって欲しいという願望を歌っていたかのようにさえ、感じられます。
あずささんは、歌詞のメッセージが真実なんだよ・・・と言う確信とともに、歌っている感じ。悟りの境地というか、福音というか(^^)。だからたぶん、暖かい涙。

あのねぇ、誤解を恐れずに言うと、「もし、観音菩薩ライブコンサートをひらいたら!(笑)、こんな感じかも」てな感じ。
むかし、”山口百恵は菩薩である”なんて本がありましたが・・・観音菩薩って、人間離れしてて!後光がさしててまぶしいような感じなのかなって、僕はこれまで想ってました。
でも実は、あずささんみたいなのかも。
わたしたちとおなじ姿で、おなじ地平に立ち。だから、彼女が歌い演じる清らかな世界が、とてもわかりやすく素直にこちらに伝わってきて、わたしたちのイマジネーションをふわっと開き・・・ふと気づくと、清らかな世界に、みんな立ってる。
あずささんの力量なら、パワーで押すことも出来る。でもたぶん、ソフトタッチだからこそ、こちらのイマジネーションがあんなに膨らむ。
ひめゆり”で、先生役に割り振られたというのは、そうおもってみると、なるほどなぁ・・・です。


素晴らしい才能。
”あずささんでなければ、出来ない役柄”も、きっとたくさん現われることでしょう。
ご活躍を祈念しています。