復活の日 井上怜奈さん

AflacのwebサイトやCMでも取り上げられてる、井上怜奈さん。
http://www3.stream.co.jp/web/aflac/080820/story08_60sec_300k.asx
http://www.aflac-ikiru.com/inoue/index.html
氷上のプロポーズは、今年の1月のことだったんだなぁ!


15歳・17歳と2回オリンピックに出たし、もうスケートをやめよう・・・と思ってて。
アメリカでスケートをと友人に誘われ、移り住み。
その矢先、お父さんの肺癌が再発して、余命半年。
すぐ日本に戻ろうと思ったら、お父さんが「アメリカに居なさい」と。

お父さんは、怜奈にゆっくり大人になって欲しいと思っていた。
でも、お父さんにはもう時間が無い。怜奈には、はやく一人前になってもらわなきゃいけない。
お父さんは怜奈のそばに居たいけれど、そばに居ると、つい手を出して手伝ってしまう。それは、怜奈を一人前にする妨げになる。

お父さんの、満面の笑みの写真。
怜奈さんの衣装ダンスの上に飾ってある。いつでも目に触れるように。


お父さんが肺癌で無くなった翌年、怜奈さんも肺癌に。

同じ病気に続けてなるなんて、これは、偶然ではないな・・・と

周囲には秘密にしたまま、闘病しつつアメリカでスケートを続ける決意をする。

プロポーズは、その日の朝、思いついたんだ。
最高の演技が出来る予感がしたからね。
男なら誰でも、”最高のプロポーズを”と考えるもんだろ?

客席におじぎして、さぁ戻ろうと振り返ったら、ジョンが座り込んでて。
正直、”あれ?疲れてへたっちゃったのかな”って、最初思いました。

肺がんという病気になったことで、人生の、最後に行き着く答えにたどり着いたように思います。
”思いっきり生きたもん勝ちだな”っと、
だから、”思う存分、時間ある限り生きよう”と。

スタジオ:断られたらどうしようって思いました?
ジョン:思ってませんでした。
    Noといわれてたなら・・・凄く恥ずかしいことになってましたね。

”大切に思ってる、ずっと一緒に過ごしたい”といわれても、なんだかわからなくて”はぁ?”って。
お客さんが先に気がついて、うわぁっと盛り上がって、”Say Yes!!!”って・・・。
それで、”これがいわゆるプロポーズなのか”って気がついたんです。

スタジオ:なぜ、癌だということを内緒にしていたんですか?
怜奈:癌というと、まわりのひとの私への接し方が変わってしまう、それで、黙っていました。
スタジオ:ジョンさん、病気のことを知って、どう思われましたか?
ジョン:彼女のような才能在るひとが、そんな病気に・・・尊敬しました。以来ずっと。

ジョン、明るく楽しい人。そして、まなざしも態度も、真摯で、凄く真っ直ぐ。
怜奈さんは、いろんなことを感じながら、悩んだり迷ったりしながら、歩んでるんだなぁ・・・という感じ。


お母さんのメッセージ

怜奈から先日もらった手紙に

お父さんも、怜奈も、癌という病気で幸せだったの。
時間が限られてるって、はっきりわかるから、濃い時間を過ごすことが出来た。
交通事故などで、いきなり亡くなって、そんな時間を持てないひとも沢山居るんだから。

怜奈から教わることが多くなりました。おとうさんの大人になって欲しいという強い願いが、怜奈を成長させているのかなぁと思います。

悩めるってことは、生きてる証拠だって。
そう思って、試練に向かってます。