「お前らの作品は所詮コピーだ」――富野由悠季さん、プロ論を語る

いやぁ、面白い。凄いなぁ、富野サン・・・。

 客は徹底的に素人です。素人は絶対に自分の好みを揺るがしにしませんから。きれいな絵、きれいなねーちゃん、きれいなヌード……きれいなもの、ぱっと見れば見た瞬間は気持ちいいです。が、2回見ますか? 不思議と2回、3回見ていいものは、きれいなだけのものでは絶対にないんですよ。そこは忘れていただきたくない。

 われわれの世代で好きな言葉に「魂を入れる」という言葉がありますが、魂というような面倒な言葉は今日は使いません。

 おそらく、クリエイター、アーティスト、作り手が生身に持っている「俺はこれが絶対なんだよね、お前ら!! これ!」というものが封じ込められていないものは、どんなきれいなキャラクターやストーリーを作ろう、やはりだめなんじゃないのかな。

だから、11・2歳ごろまでに大好きだったものに、徹底的にこだわれ・・・と。


すると、ぼくの場合は・・・
歴史、文字を読むこと(ふりかけの成分表示から、百科事典にいたるまで)、教えること、鉄道、都市計画、車、スキー・・・だなぁ。テニスも写真も、そのあとだ。


なるほど、いまディズニーランドが大好きなのも、ここにつながってる。
あれ、原寸大の鉄道模型レイアウトだもん。計画都市でもあるし、歴史博物館でもある。