マネジメントは、実務をしない。野球の監督は、フィールドに立たない。全体が見えないからである。これはバスケットもバレーも同じである。選手がプレーしている間、監視している。早めの選手交代もある。すなわち、Planの後、第一線がDoしている間、並行して、監視して第一線を支援する。これが英語で言うcontrolである。control がきつい英語であればmonitorでもよい。試合後、勝ち負けがはっきりしてから、総括評価し、改善する。すなわち、一般図は次の図のようになる。
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PDCAモデルをマネジメントプロセスに使うと、上図の第一線が活動中に、マネジャーが行う監視(Control, monitor)が抜けるという間違いを起す。何故なら、マネジメントプロセスの第2ステップが、監視でなく、Doという第一線活動になってしまうからである。監視はDoの終了後になってしまう。勝負がついて、負けてから選手交替をするというナンセンスなマネジメントプロセスになってしまう。
(中略)
PDCAモデルをマネジメントプロセスモデルに使うと、下図のように、野球で言うと監督が遊んでいるモデルになる。ベンチで刻々、選手の活動(Do)と並行して統制・監視して先手を打っていく活動が消えてしまう。「ベンチ不在」現象となる。
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