TDRの売り物は
「”ATMが便利だから”と顧客になったひとは、もっと設備投資をした便利な銀行が出来れば、そちらに移る。でも”行員が素敵だから”顧客になってくれたひとは、固定客になってくれる。
ディズニーのテーマパークは、コミュニケーションを売っているんです。だから約束してください、園内と駐車場に、決して自動販売機は置かないと。」
TDLの人事担当をなさった方が、開園準備のアメリカ研修で、しょっぱなに、ディズニー側から教わったことだそうです。
http://www.fukuicanon.co.jp/tamaki/quality/q011017.pdf
もはや、TDRよりも設備投資をし、もっと便利な立地のテーマパークは、日本には出来ないことでしょう。
だから、TDRは、もっと設備が整って、もっと効率的で、もっと豪華なショーを行うパークにする・・・のも、もしかしたら、ひとつの戦略かも。
かつて息子たちが幼かったころ。我が家は、東京ディズニーランドで、たくさんのコミュニケーションの達人たちと出会いました。トゥーンタウンのTAKEDAさん、タウンクロージャーズのKIMURAさん、いかだとマークトゥエイン号のSATOさん、ウェルカムセンターのHARADAさん、ウエスタンランドのカストーディアルチーム、トムソーヤ島の騎兵隊の兄さんたち、イーストサイドカフェのKIMURAさんたち、などなどなど。
彼らが、ほかのゲストとコミュニケーションをとってる姿に触れるだけでも、楽しかった。
もう数年お会いしていないけれど、はっきりと覚えています。
もはや、東京ディズニーランドでは、そんな暖かいコミュニケーションを目にする機会は、激減しました。閑散期の1-2月なら、しばしば見かけますから、キャストさんの資質が低下したわけじゃない。ひとえに忙しすぎるのでしょう。
妻子はもう、ディズニーランドにはほとんど行きません。
僕も。東京ディズニーランドホテルに泊まるくらいなら、香港ディズニーランドに行くなぁ。
中3の息子を、2年ぶりくらいにディズニーシーに連れて行ったら、5人ほどのキャストさんと、ごく短く、でも心のこもったコミュニケーションを交わす機会がありました。帰り際「やっぱりいいなぁ、年間パスポート買おうかなぁ・・・」