すいーぱーさんのホームページを、久しぶりにあちこち見る。

「掃除のパフォーマー」を認めるなら、ふつうのカストーディアルがオンステージでトイブルームを空中に飛ばし、ダストパンを振り回し、飛び跳ねながらスイーピングしてもいいではないか。二人のカストがならんでごみを飛ばしあいながら歩いてもいいではないか。モップで絵を描いたり、落ち葉でアートするなんてことはしなくても、掃除という本業でカストーディアルはパフォーマンスができる存在なのだ。


そっちのほうが、ずっと楽しいテーマパークの演出ができるのではないですか?
見せ掛けのカストーディアルのパフォーマンスなんて、ディズニーのテーマパークにはいらないはずですよ。

激しく同感。


奈良ドリームランドの感想も、深くうなづきながら読んだ。


奈良ドリームランドに行った後、ネットを検索して、体験記をあれこれ読みました。
中でも、とっても面白かったのが、ジャングルクルーズの特別営業体験記。
手作り感とアドリブにあふれてて、キャストさん自身の創意工夫がとっても感じられる。

ところが船長(推定21歳)がいつもより岸から遠くに船を停めている。
どうするアマゾニア!


船長に文句!
聞き入れない船長!
こうなったら、飛べコールだ!
「飛〜べ!飛〜べ!」


アマゾニア、ジャーンプ!
ぎりぎり着地!
沸き起こる拍手!
照れながらジャングルに去ってゆくアマゾニア。

”外周列車強盗”の特別営業も、とても楽しいものだったらしい。横浜に居られたというヘイヘイおじさんといい、アスカの発射アナウンスといい、”ドリームランド魂”みたいなものって、あったんじゃないか。
それは、質は別として、ロスアンゼルスでカストーディアルの技を生んだ魂と、とても近い気がするんです。
フロンティアスピリット・・・みたいな。


TDRは、ロスアンゼルスやフロリダのひとたちが創意工夫で生み出したものを、”既に出来上がったもの”として受け取った。
今のDLRも、50年が過ぎ、たぶんそう。
そうなっちゃうと、「伝承で鍛え上げるよりも、ローラーブレードの練習をさせたり、PUSH君やジャミターズや超一流パントマイマーを導入するほうが、安定した質のエンタテイメントを・・・」になるのかもしれない。
でもそれは、効率的なようで、大切な何かを失ってしまう道なんじゃなかろうか。まだ言葉に仕切れないんだけれど・・・ひとを”交換可能”にしてしまうというか、個性や創造性を殺してしまうというか。”すべてのひとがVIP”と対極にあるような。


たくさんの企業で、非正規雇用化が流行った。曰く、固定費の変動費化。
ほんとにそれは、うまくいったんだろうか。
技を生み出したり磨いたりしたアルバイトさんが、熟達のパフォーマーが、企業の財産になるような。そういう雇用形態じゃなきゃ、そういうマネジメントシステムじゃなきゃ、企業は衰退していくんじゃなかろうか。