人生、「で・あ・い」 でたらめ・あきらめ・いいかげん が大切

就職した頃、今は亡き父に、「どんな部下が一番困るの?」と訊ねたことがありました。


答えは実に意外でした。
「頑張りすぎるのが、一番困る。」


瞬間的に、頑張らなきゃいけないときはある。
でも、持続的に安定して力を発揮できることが、実は、とっても大切。
70%の能力で、ずうっと働けるチームのほうが、
120%で働いて、倒れてしまうひとが続出するチームよりも、
チームとして出来る仕事の質と量は、断然高い。


なるほどなぁと想いました。
もひとつ、父が言っていたのは、
「自分にしか出来ないことを、他のひとも出来るようにする。それこそが仕事」


この2つを、しっかり心がけながら、仕事をしてきました。
僕の勤務先の風土には、必ずしマッチしなかったかも。そもそも、こういう評価軸を持っている人自体が、少ない。
ただ少なくとも、僕がうつにならずに済んでるのは、父のこの教えのおかげだとは言えそう。
そしてね、僕が職場責任者になったときに、当該職場の稼働率やロス率が大きく改善され、重篤なトラブルが無かったのは、
「頑張らせ過ぎない」
「特定の人にしか出来ないことを、他の人にも出来るようにする」
この2つを心がけていたからだと、僕自身は感じています。


# 父の勤務先は、僕の勤務先よりも、「従業員こそが企業の財産」として大切にする風土が濃そうですが、
# それでも、40年前、父のこの姿勢は、珍しかったようです。
# 父の先輩・後輩が創ってくださった追悼文集には、この2点に関する思い出話も沢山ありました。
# 他の課はがんがん残業をしているのに、父の課は、父自身が率先して、とっとと帰宅してたとか、
# ミスが発生したときのリカバリーの話とか・・・。


お名前は忘れましたが、少し前に、新聞でこんなことを説いている人がいました。
人生「で・あ・い」が大切。
 でたらめ。
 あきらめ。
 いいかげん。
まさに、その通りだと想います。


偶然を楽しむ。
思い通りになること・ならないことを、あきらかにみる。
ちょうどいいかげんを行く。


これをマスターできたら、人生の達人なんだろうなぁ!