毎日新聞朝刊 時代の風 スシ・ポリスとミシュラン 坂村 健

イタリア料理店さんから、「真のナポリピッツァ協会」認定入りの、喜びあふれる告知はがきが届いた話から始めて・・・

認定を喜びこそsyれ、それを「ピッツア・ポリス」として怒る日本人などいない。認定が無いため営業停止にされるわけではないし、和風ピザでもおいしければ客が集まる。

2年ほど前、坂村教授が技術分野の標準化戦略に絡めて書いた、すしの認定制度による国際化戦略の記事の要旨、
調べてみたら、こうした認定制度は、イタリア・タイはすでに政策として、ナポリ市のように地方主体の制度なら、「スシ・ポリス」などと言い出したアメリカの州のものまで含め世界にはたくさんあること、
スパゲティ・ナポリタンの話、カリフォルニア・ロールの話と進む。

見事なアメリカオリジナルの発想だね」と食べる人が意識する−それにはアボカドの利用が日本料理本来のものではないと知っている必要がある。何が本流かを知ってもらうことは、決して相手のアレンジの否定ではない。それはむしろ文化の多様性を認め相手を称えることの第一歩となる。
(中略)
「日本は技術は優れていてもそれを世界に広げる戦略が無いのが欠点」