シンフォニーヒルズ少年少女合唱団 第3回定期演奏会

3回目の今年は、ついに大ホールでの2時間単独公演。1階席のみの使用だったが、700人とほぼ満席。
毎年、着実に実力が上がっている。来年が今から楽しみ。

緊張しているのか、指揮・ピアノも含めて、ちと硬い。リズムがばらける。声質は丁寧で、小音量だが美しい。
葛飾区合唱祭だったかのときのほうが、伸びやかだったかな。

  • アカペラ3曲 どじょっこふなっこ・赤とんぼ・ふるさと

伸びやかに、美しく歌う。おぉ!!!これは凄い。

  • 合唱組曲「あしたのうた」初演 宮本益光作詞・指揮/加藤昌則作曲・ピアノ

加藤先生のピアノ、イントロからもう心震える。
宮本先生の指揮も素晴らしい。後姿を見ているだけなのに、メッセージを感じる。
子供たちは、緊張のためか声に伸びが無いが、この曲たちを・この機会を、大切に思っていることがひしひしと伝わってくる。
最後の曲「遠い空の下で」は、これまでたくさん歌いこんでいるだけに、見事な出来栄え。

  • 「猫飼好五十三疋」

指導者がオペラ歌手なせいか、こういう演劇的な歌は、実にうまい。
照れが表に出てしまう面はまだあるけれど、ここぞというところは、芸達者に、しっかり決めていた。
ラスト、今回、初の卒業生となる高3コンビが、宝塚の男役かのような、堂々とした台詞回しと立ち居振る舞い。

  • 卒業生挨拶・「遠い空の下で」
  • アンコール「あしたのうた」


合唱も、出演者と聴衆とのコミュニケーションなんだなぁって、つくづく感じた。
出演者が、聴衆に心を開いて、飛び込む。自分の全存在を使って、メッセージを伝える。
その観点から、指導をされてるんだろうなぁ。