英外交官の夫人として過ごした戦前日本の体験記「東京に暮す」(岩波文庫)を書いたキャサリン・サンソムさん。

百貨店の高級呉服売り場で、奉公人らしい田舎の娘が夢でも見るようにあかぎれだらけの手で高価な着物に触れるさまを見た彼女は書いた▲「日本では金持ちだけが美しいものを楽しんでいるわけではないことが分かります。……娘にも美しいものをめでる権利があります。お客を平等に扱うという点では日本に勝る国はない

この特質は、今も日本に生きていると思う。
江戸時代から培われたものなんだろうか。呉服店が近代百貨店に脱皮した際に培われたものなんだろうか。両方だろうなぁ・・・。
市民に幅広く文化的生活を提供する。そんな使命感をもった事業家が、日本にはたくさん居た。
ディズニーパークの清潔さや、全てのお客様がVIPといった理念の、あたかも源流であるような・・・。


スーパードライが、あす発売20年だそうです。はやいなぁ・・・

 一つの商品が、企業の命運を決定づける起死回生のヒットになることは、めったにあるものではない。

20年もヒットを続けるには、商品力だけではない別の力がいる。その秘密を樋口氏の自著「前例がない。だからやる!」に見つけた。

 業績が上向き始めると樋口氏は、社長就任前の低迷期に肩たたき退職を余儀なくされた500人に復職してもらおうと決心する。すでに定年年齢に達している場合は、その子や孫など3親等までなら、グループ会社も含め優先的に入社させた徹底ぶりだった。

 「うちは人を大切にする会社だ」「みんな一緒になってやり直すんだ」という気持ちが、社内の空気を自然に変えていきました、と樋口氏は書いている。

圧倒的に強い麒麟麦酒、なにをどう頑張ってもじり貧だったアサヒビール
それが大逆転。目覚しかったなぁ・・・。

 「遠山の金さん」などテレビや舞台でおなじみのスターには、半世紀近く慈善活動を続ける「もう一つの顔」がある。89年のハノイ公演を機に、戦争の傷跡が消えないベトナムの支援にかかわってきた。同市内に日本語センターを設立し、学費を支援したベトナム人孤児は26人に上る。
 
 有名人の宿命なのか、慈善活動には「売名行為」の陰口がつきまとうが「『売名行為です』と答えるんです」と屈託がない。「見返りを求めないボランティア活動だから、どう思われたっていいんですよ」。そう語る笑顔が、庶民に優しい「金さん」とダブって見えた。<文・大前仁/写真・内藤絵美>

カッコいいっ!!!(^^)