システムの盛衰・改廃・世代交代

という側面に、とっても興味があります。
時代を追って、ニーズと技術の変化があり、普及するシステムや規格が変遷し・・・。


たとえば、写真。ガラス乾板からフィルム・・・といった感財の変化。フィルムサイズの変化。35mm判レンジファインダーカメラ全盛期から、1眼レフの普及へ。各社のレンズマウント戦略・・・。


たとえば交通機関アメリカの幌馬車、鉄道、蒸気船、電車、バス、飛行機・・・。
LA都市圏を創り上げた大電車網が、フリーウェイ網に置き換わり、衰退し、バス会社と一体化し、廃止されていく様子。
NYの高架電車が地下鉄へとバトンタッチしていく様。
幌馬車会社は長距離バス会社へと移行。でも、鉄道会社や航空会社とは、縁がないみたい。
国際輸送も、客船会社と航空会社とは、どうも親子関係はなさそうですね・・・。


今回、Route66について調べてみました。
2年ほど前にもちらりと調べたことがあったんですが、今回はGoogleEarthという強力な道具が!
経路沿いの町をずらりとポイントしたブックマークをまず発見。
それをシカゴから順に手繰ってみるうちに、イリノイ州の古いガスステーションやネオンサインの写真付ブックマーク集も発見。
やがて、ルートそのもののツアーファイルを発見しました!しかも、時代ごとの別ルートも紹介されてます。
するとですねぇ、衛星写真なので、周囲の状況が実によくわかる。しかもズームイン・ズームアウトが自由自在。だから・・・あぁ、これたぶん旧道だ!とか、こんなふうに付け替えたにちがいないとか、何でこんな大迂回してるのかがわかったり。


すると・・・時代による変遷が、なんとなく観えてきます。
まず最初は、既存の道を選び、「国道66号線」として指定したんだそうです。
既存の町、大きな川をわたる橋、幌馬車時代からの道を結び。
町は得てして、鉄道沿いにあったりします。
1940年前後には、もうかなり交通量が増えたのでしょう、沿道のちいさな町を、ちょこんと迂回するルートが整備されてます。
1950年を過ぎると、4車線の立派なバイパスが大都市近郊に登場。この部分は現在、そのままフリーウェイ網に組み込まれているみたい。
やがて、別番号で代替フリーウェイが整備された様子。線形を良くするため、直線的に拠点都市を結ぶ形で建設されてますが、資材運搬に都合がいいからか、ルート66とぴったり平行して建設されてる区間も、多々あります。
土地がたっぷりあるから、旧道を改築して高規格化・・・なんてことはせず、別途新道路を作っちゃうんですね。廃止された鉄道なんかも、敷地を道路に流用したりせず、そのまんま放置されてるみたい。
かくして旧道は行きかう車もまばらになり、そもそもフリーウェイの土手に寸断されたりもして。砂漠地帯では廃道になってる部分も多々ありそう。
そして1985年にRoute66は国道指定を廃止されたんだそうです。


建築様式、絵画様式、音楽のスタイル、規範、宗教。
こういったものも、「システム」の盛衰として捉えると、面白い。