ギバー・テイカー

正確には。
僕は撮影隊、嫌いじゃないんです。
むしろその中に、大好きな人たちも居る。


たとえば57さん。うるふさん。mk2さん。C6D MANIAさん。七子さん。ナイト隊長夫妻。
そりゃぁ見事なもんです。
その場の空気とひとつになっている。だから、ハプニングや名シーンをきちんと捉えちゃう。作品に、空気が映りこんでる。とっても創造的。
そうそう、Wishで隣り合わせた、現ドン・ベルノさんのカメラワークも、実に見事だったなぁ・・・。
この皆さん共通して、撮影しながらも、自分の存在をショー空間に与えている。エネルギーを会場に送り込んでる。
表れが「ギバー」なんです。


一方で。自分があらかじめ思い描いた絵を、そのとおりに収録することにしか関心がないかのような人も居る。
今日、アジアエリアでお隣に居られた二人の男性が、そうでした。
私、後から入れていただいたので、なるべく写りこまないように前かがみ気味で、ビデオカメラの動きを感じながらショーを鑑賞していたんですが・・・せっかく2台カメラがあるのに、ほぼ常におんなじアングルを撮ってる!
その狙い方がですねぇ、今はNYのシーンだからミッキー、今はアジアだからC&D・・・みたいな決め打ち。せっかくミッキーもドナルドもC6Dもプルートもこっち向いて手を振ってくれたのに、たぶん全部見落としてます。ショーの空気や、出演者からのコミュニケーションと意図を感じていれば、容易にキャッチできるのに・・・。
双方向の交流をするのではなく、ひたすらその場のエネルギーを吸い取るのみ。表れが「テイカー」なんです。


たぶん、最前列取るために早くから並ばれたんでしょう。ゲストの頭が入らないよう、肩当つき1脚を高めにセットして、ショー開始後、わざわざ駆けつけてきたキャストさんに怒られてもいました(^^;;;
でも、そこまで涙ぐましい努力をしても。
断言します。
彼らの映像は作品じゃない。ただの陳腐な記録。お気の毒に・・・。


黙ってみている人の中にも、「ギバー」も居れば、「テイカー」も居る。
アトモスフィアショーを円陣で待ち構える人たちの中にも、「ギバー」も居れば、「テイカー」も居る。
スーベニアカップ目指して並ぶ人の中にも、「ギバー」も居れば、「テイカー」も居る。
盛り上がってる人の中にも、「ギバー」も居れば、「テイカー」も居るんです。


僕は、撮影隊や、黙って観てる人や、グッズ狙いの人や、アトモスフィアショーを円陣で待ち構える人や、勝手に盛り上がってる人が嫌いなんじゃない。
「テイカー」が嫌いなんです。愛しいけどね!