モチベーション

数年前までは、仕事に関して、自分が所属する部署に関して、業務内容や、仕事の進め方や、設備のレイアウトや、作業配分や、分担などなど、「こうなったら素敵・うまく行きそう」という絵が描けた。
そしてその絵って、僕自身がその実現に、関与できたにせよ、できないにせよ、数年経つと現実化していることが多かった。


スタッフ業務に異動して、4年になるだろうか。
描いたとおり、そのまんまには実現しなかったなぁ・・・ということが、多くなった。
見落としがあり、修正が必要だったものもある。
構想のよさを理解してもらえず、妥協だらけの不満な出来になったものもある。
数十年単位で、ゆっくり変化していくしかないんだろうなぁというものもある。


そして今。
業務に関して「これが理想形だよなぁ」「これが落としどころだよなぁ」と描く力が、めっきりと落ちている。小さなことから、大きなことまで。


いや、例えば各種のマネジメントシステムに関して。こんなふうに統合して運用するのが最終形なのかなぁという姿は、ぼんやりとは見えている。
けれど、それが果たして、実効性のあるものとしてまわしていけるのかどうか。現状よりも手はかからなくなるはずなんだけれど・・・。


なんのために、自分は仕事をしているのか。
仕事を通して、どんな価値を提供したいのか。
具体的には、マネジメントシステムの構築・運用を通して。
それを今、僕は見失っている。


課題発表会・取り組み報告会を通して、若手社員のプレゼンテーション能力を高めることは、出来たと想っていた。何が伝えたい要点なのかを発見させ、それをどう効果的に伝えるかを工夫する。
・・・でも、昨年の発表会、事前チェックしなかったら、ぼろぼろだった。
予算を取得し、設備改善を行い。
・・・でも、携わった人々に、達成感を味わってもらえているだろうか。働く人や顧客の幸せにつながっていることを、実感してもらえていないのではなかろうか。


認証取得だけのためのマネジメントシステム、そんなものに価値はない。
「職場をディズニーランドのようにする」ために、マネジメントシステムは大きな役割を果たせるはず。
働く人それぞれが、自分の仕事が、だれかしらを喜ばせていることを感じられるように。
人それぞれの持ち味を発揮し、生き生きと働いてもらえるように。
各人の工夫が、どう事態を改善しているのか、はっきりとわかるように。
必要な場所に、必要な資源がちゃんと用意されるように。
模範となる仕事っぷりが、共有財産としてひろめられるように。
自分たちが・職場が・事業所が・会社が、どんな方向に歩いていて、なにを成し遂げて、それに自分がかかわったことを実感できるように。
結果、顧客によりたくさんの幸せを届けられるように。
でも、本当に?・・・今、僕が観ているマネジメントシステム像には、まだなにかが欠けている。おそらくは「強みの発見」や「価値観の共有」の部分が。「存在理由」の発見の部分が。


「経営品質」の要素を、自分から手を上げて、先行的に取り入れるべきなのかもしれない。
そんな仕事なら・・・わくわくできそう。


いやぁ、そもそもマネジメント能力に欠ける僕が、マネジメントシステムの構築・運用を担当しているというのが、運命の皮肉(^^;
そして、僕自身が自分の「存在理由」に立ち返る必要がある。