Port of LA Waterfront Red Car Line

いまやフリーウェイは渋滞、昔は良かった・・・なのかどうかはさておいて。
ロスアンゼルスの外港、サンペドロの港湾局が、港沿いの貨物線・・・かつてはPacific Electricの路線だった部分に、かつての木造電車を忠実にレプリカした電車を走らせてます。
路面電車風のバスを、ダウンタウンと、マリーナ・水族館との2路線に走らせ、電車でつなぐ。一日1ドルですべて乗り放題。土日と月曜のみの運行。観光客を惹きつけ、にぎわいを創出しようという事業です。


表題のホームページ、熱意がひしひしと感じられます。
まず、面白み。
予備知識無しに、どんなルートを、どんな状況で走ってて、どう利用すればいいのか、容易に把握できます。
そして、どんな歴史的背景と、どんな努力によってこの事業がなされているのか、わかりやすく伝えてくれます。例えば1910年代の写真と現況の比較、Pacific Electricの歴史、無くなってしまったサンペドロ駅、レプリカ作成に注いだ熱意などなど


さらに、公的運営としての、説明責任を誠実に果たそうとしている。
船舶の港湾使用料からの出資のため、税金は使っていないこと、
どんな背景で、この企画を立ち上げたのか、
どんな費用がかかっていて、どんな効果が挙がっているのか、
将来構想はどうなっているのか。
軌道沿いに遊歩道や公園を整備しつつあり、その進捗状況も、逐次紹介されてます。


かなりの成功を収めているようです。
ここのみならず、アメリカ各地で、古い路面電車の復元運転が行われているとのこと。


レプリカのできばえは、実に見事。
保存・復元鉄道のコンサルティングを請け負う事務所があるんですねぇ!
アメリカ西部の古い鉄道車両をたくさん保存・復元しているOrange Empire Railway Museumという博物館があるのですが、その運営に携わってる人がやっているみたいですね。