魔法の箱から実用品へ・・・

Windows3.1日本語版が出たのを機会に、PCを自作した。
本を読み、知識を蓄え、パーツショップをあちこち歩き、部品を買い集め、組み立てて。
無事動いたときは、嬉しかった(^^)


当時は、隅々まで理解もできたし、きちんと機能させることもできた。
隅々まで理解しないと、大した事が出来なかった・・・とも言えるかも。
Win95になり、XPになり。だんだん、靴の上から足を掻くような感じになってきて、趣味性も減ってきて、なにより僕の熱意が落ちた(^^;


今は、ぼろぼろの状態でも、必要最小限のことができればいいや・・・って感じ。
だから、HDDも、2月に不調になったまま、予備のディスクからOSを立ち上げ、本来のディスクはデータ用にして、なんとかかんとかだましながらつかっている。


が、ごくまれに、カット&ペーストしたファイル・フォルダが、エクスプローラー上で見えているのにアクセスできないことがある。
ハードウェアに異常があるんだか、ファイルシステムが壊れてる部分があるんだか・・・。


現在8台PCがあって。でもまともに使っているのはこの1台だけ。
LANでリンクさせて、息子たちにも一台づつ・・・なんてことをやればできるなと想いつつ、でもやる気がしない。
ゲームには興味が湧かない。
写真のレタッチも、結局さほど・・・。
ビデオ撮影は、どうも興味が湧かない。
CDやDVDも、大して聴かない。コンサートなり映画館なりの迫力にはかなわないもんなぁ。
TVも録画してまでは見ない。
ビジネス文書は、家に持ち帰らなくっても職場で作成できる。
結局、webさえ読み書きできれば、それで十分。僕の望むものは、望んでいたものは、そこに収束した。コミュニケーションツールとしてのPC。


動かすことよりも、それを使って何をするかにエネルギーを注いでる状態。それはまっとうなこととは言えるんだろうなぁ。でも、一抹の寂しさが。
かつて、出たばかりのMacを触ってどきどきした。まだCPUの処理能力も低く、大した事は出来なかったけれど、あんなことやこんなことや、ひとの創造性を支援してくれるさまざまなアイディアの種が、そこには詰まっていた。
それからもう17年かぁ。
今、あたりまえのように、当時蒔かれた種の恩恵を日々受けている。蛇口をひねれば水が出るごとく。
さてはて、僕がまたPCの新しい可能性にワクワクする日は来るんだろうか。来ないような気がするなぁ・・・。