一眼レフのレンズマウント

「技術史」に、とっても興味を惹かれます。
単なる趣味なんだけれど、たまには役に立つこともあって。たとえば、DOS/Vが出現したとき、「あぁ、こりゃPC-9801は数年で衰退して、日本でもPC/AT機が標準になるな」と、ピンと来ました。


さて。一眼レフのレンズマウント。この変遷も、興味深いものがあります。
独自マウントは、顧客を囲い込む手段になるのだけれど、技術的制約にもなりうる。新規顧客を呼ぶ障壁にもなりうる。
AF化のときに、ひと波乱あったわけですが、今、一眼レフのデジタルカメラ化で、また波乱がありそう。
もっとも、収入に比べるとレンズは安くなりました。技術進歩も激しい。かつての様に、何十年も使い続けるものではなくなった・・・のかなぁ?


今日は、ヤシカ → 京セラ のマウントの変遷を、ちとおさらいしてました。

  1. 独自バヨネットマウント
  2. 汎用スクリューマウント
  3. Y/C(ヤシカ/コンタックスバヨネットマウント
  4. 京セラAFマウント
  5. コンタックスNシステムマウント

レンズの魅力で顧客をひきつけているシステムだけに、もし、ニコンのようにY/CマウントのままAF化していたなら・・・いやいや、それでも、デジタル一眼量産時代の開発費はまかなえなかったかもしれないなぁ。


こんな記事も発見。

ある販売調査資料を見てみると“さっぱり売れていない”のですよ、このα-7デジタルが。昨年秋に発売された直後は、おおーっ、というほどの売れ行きでありましたが、それもごく短期間だけで、あとは、おいおいどうーしたんだ、と心配になるほどの急激な落ち込みでありまして、それがいまも続いております。カメラは良い。良くできたカメラですが、売れてません。売れない理由のひとつは、やはり価格が高いこと。もうひとつは、コニカミノルタに“売る気がない”こと、でしょう。

京セラも、コニカミノルタも、デジタル一眼レフなんて売らなくっても企業の大勢に影響は無い。
でも・・・それぞれに美点を持つだけに、売り続けてほしいなぁ・・・・・。


そして、オリンパス。まったく新しいマウントにしたのは、技術的には正しい選択なのでしょう。そしてE-300の思い切った価格。本気さが伺われます。でも、ポンと乗り換えるだけの魅力を、まだ感じないなぁ・・・
初代オリンパスペン以来、我が家のコンパクトカメラは、ほとんどオリンパス。その明快な設計思想と、サービスの手厚さ。大好きです。がんばってほしいなぁ・・・。