専業主婦

「専業主婦」は、大正時代に阪神間で生まれたといわれているようです。
それまで、大阪や神戸の商家は、本宅と本店をかねて住んでいた。従業員も住み込み。仕事場=家ですから、妻もともに商売をする。
都心の空気が汚れ、仕事場が手狭になり、一方、郊外電車が出来、家と仕事場が分かれるようになった。家事と商売も分離した。で、主婦が家事の管理を、夫が商売を、分担して担当するようになった・・・といっても、使用人を使いながらの家事管理ですから、たいそうな仕事です。家業が最高のパフォーマンスを発揮しながら回転するよう、サポート業務を担当していたと言えるみたい。

時代は流れ。分業が「妻は中・夫は外」と固定化し、家事が省力化され、女性もビジネスをする方向でゆり戻しつつある過渡期が、今。
でも、「社会に対して価値を提供するパートナー」という結婚の本質は、変わらないんじゃぁないかなぁ。
心地よさを提供しあうだけの間柄なら、友達や恋人のままでいればいいんだもんねぇ。