いっとくの戯言書庫:体が勝手に踊りださない人種?

http://d.hatena.ne.jp/enthusiast/20041013#1097638625
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カタン総立ちでダンス! というのは、もしかしたら相当難しいのかなぁなんて思います。でももし実現したら、感動ですよね。

僕も、スターライトジャズ最終日の総立ち以上に、難易度は高いと思います>総立ちで踊る(^^;;;
僕自身の話をすると・・・ティピコ・オリエンタルに接した当初、やはり「体が勝手に踊りださない人種」でした!!!もう強烈に。座ってリズムとるのはまだしも、立ち上がるなんてとてもとても・・・。
ジャズの合いの手やノリは、ライブアルバムや、映画「真夏の夜のジャズ」で知ってました。「知ってる」と「やる」の間の壁は、比較的容易に超えられました。でもですねぇ、踊りに関しては「知る」ところから始めなきゃいけなかった。音を感じ、リズムを取り。なるべく目立たないように、後ろのほうで(^^;;;・・・「前へ出ろ」と指示されて従おうもんならもう、人目を意識してぎこちなく単調になってしまう(^^;;;;;;
やがて、上手な人たちと一緒に踊らせていただく中で、だんだんコツがつかめてきて、ようやくここ一週間、心の底から笑いながら、踊れるようになってきました(^^)。我流でへたくそですけれど・・・。


座って聞く人も、踊る人も、あっていいと思ってます。会場が一体となって楽しめてれば。だんだん、そういう状態に近づいてる感じです。

  • 演奏者。当初は、リズムに乗らない・踊らない観客にかなり戸惑ってました。(会場で知り合った、キューバ音楽大好きな方に聴いたお話ですが、踊らない=おまえの音楽はへぼだ! 素晴らしい=熱い踊りで賞賛する という感覚なんだそうです) → 体動かして無くても、喜んで聴いているんだってことは判られた。踊るお客さんも増えてきた。
  • 踊りたいお客さん。「踊ってもいいのかなぁ・・・」立ち上がるのをためらってしまう。踊りだすときもためらいに抵抗しつつ「えいやぁ」と立ち上がるものだから、座ってるお客さんとの間に、壁が出来やすい・・・。 → 「踊っていいんだ!」とわかったお客さんが増えてきた。ためらいに抵抗しなくて済む分、演奏者や他のお客さんと、踊りを通しての交歓が生まれやすい。初来場の踊りたい客も、伸びやかに踊れる。
  • 座って聴きたいお客さん。演奏者はなんだかやりづらそうにしてるし、踊る人たちは自分だけの世界に入ってるし・・・ → 会場の雰囲気に巻き込まれて、身体でリズム取ったり、にこにこしながら聴かれてるゲストが増えました。


僕個人について言えば、おそらくは、ダンス教室に通うよりも、ぐっと急速にマスターしつつあると想います。最近は、「踊りによって、演奏の質が変わる」ことを感じられるようになってしまい、「もっと凄い演奏を引き出せるように踊りたい」という欲が出てきました(^^;;;


KoZさん、コメントありがとうございます。実は、前の記事に、まさにホットラテンナイトとの比較を書き足そうと想ってました。
今、TDSは特に、「ディズニーのショーってこういうもの」という枠をひろげようとしているように感じます。
昨年のユカタンサルサは、典型的なディズニーのミニショー。演目が決まっていて、現代的なアレンジがされていて、ダンサーさんが居て、ゲスト参加タイムで決まった振り付けを「さぁ、みんなで踊りましょう!」・・・ただ、次第にそのまま、上手なひと下手なひと、入り乱れて踊りつづけるようになったのが画期的でした。
あの盛り上がりを観て。また、スターライトジャスの盛り上がりを観て。「キューバの一流バンドを、”ぽん”とあの環境下につれてきたら、どうなるだろう。」という実験が、今回だと想います。それはとっても贅沢な実験だけに、是非大成功させて、次につないで欲しいなぁ・・・と熱望してます。


ラテン好きさんも!コメントありがとうございます。
>超一流の演奏で生き生きと踊る人達の空気を感じてあなたの感性が刺激され、あなたの中に聴こえてくる演奏が以前とは格段に変化した
これは確実に、その通りです。まさにそう!!!
だからこそ、こんなに短期間でノリを会得しつつある<対自分比(^^;;;客観的には、会得にはまだまだ程遠い水準ですが。
と、同時に。演奏者と観客、演奏と踊りは密接にリンクしてます。超一流の演奏者ですから、一定の水準はキープします。それを超えて「おぉ!おまえの踊り、なかなかやるじゃないか!!!」という反応が、演奏者から返ってくることがある。それは・・・ある種、上手い下手ではないんですね。ウケを狙っても駄目、自分の殻にこもっても駄目。決まった型にはまっても駄目。なにかがはじけて、素の「踊り手」が現れたとき、演奏が変わるんです。
ティピコ・オリエンタルの人たちは、ここに関しては”厳しい”。生々しい踊り手が居ると、リフレインにみなぎる気が、ばんと増します。たらんたらん踊ってる回に、そこまでの気をみなぎらせてたら、消耗しちゃうんでしょう・・・。