中村勘九郎さん&ファミリーのテレビ番組

TDR三昧 http://tamura.cocolog-nifty.com/tdr/2004/07/post_9.html にJackさんがトラックバック送ってくださったおかげで、放映に気づきました。

  • 親子3人獅子

お父さんを中心に、左右に息子さんが立って、ぴったりと揃って舞う姿。
舞台から上がってきて、勘九郎さんが「ちょっと間を遅らせたら、二人ともぴったりそれに合うんだもんよ!!!」と、嬉しそうに語る姿。
昨夏TDSで公演していたマリアッチトリオ、ロス・トレス・アミーゴスの父子3人の姿とダブりました。
彼らも自在にリズムを揺らすんですが、ぴったりと合ってしまう。
長丁場のライブ公演、ハプニングもいろいろありましたが、父子で見事に気遣いあい、刺激しあい、カバーしあう。
聞かせどころのファルセットロングトーンに、次男さんがデビューした日の緊張・・・そして成功した喜び。


「なんであんなふうに揃うんですかね」
「DNAだね」
「親子だから」
親子の血。だからこそ起きるシンクロ・支えあい・伝承・・・


その前の、親子獅子デビューの「息子に気がいっちゃって、俺が汚くなっちゃったよ」
隈取を布に写した後の、支えてきた人の涙。
子が居て、親が居て、それを支える人たちが居て。世代を超えて魂が伝承され、凄い瞬間に結実する。

資材も、機材も、場所も、演出も新しい。
それこそが歌舞伎の魂を、今、最高に発揮することにつながっている。
そして、生声へのこだわり、練度の高さ!!!
歌舞伎の価値が何かを知りぬき、それを活かすにはどうすればいいかに工夫を凝らし、志を同じくする仲間が総力を結集し、全力を尽くして実現する。