ISO14001とOLC

ISOの予備審査を、ただいま受審中。
ISOマネジメントシステムのしかけと、OLCのシステムの類似点が、ますますはっきりわかった。

  • やり方の査察ではなく、枠組みを審査
    • 水槽が健全に保たれていれば、魚は健康に動く
  • なぜやるか、なんのためにやるかを伝える教育
    • 価値基準の明確化
    • 目的と目標の設定
  • どのようにやったか、どうしてこうなったかを大切に評価する
    • 情勢がどのように変化し、どう対応すべきかを読み、行動する

これらの組み合わせにより「言われたから、言われたとおり、やりました」を超える、自発的な工夫と継続的改善を引き出す。

6/29 追記
魔法の呪文を教えてよ http://custodial-sweeper.cocolog-nifty.com/tdressay/2004/06/post.html

それをディズニーのテーマパーク以外で実践するのは難しいのだ。それはつまり、その職場に、働く人々が納得し、従い、実現しようとする価値観や思想、哲学が存在するか、ということになるのだ。それも、ワンマン社長の方針だとか、社風だとか、そういう特殊なものではなく、働いている誰もが納得し、信じることができる普遍的なものでなければならない。

まさに、まずそこが肝だと感じる。
その観点から見たとき、ISO14001は実に上手く仕組まれている。
取得件数は年々増えている。ISOのマネジメントシステム自体、対象を経営全体に拡大する方向性を感じる。それらが果たして、TDRのようにうまく機能するのかどうか。
・・・仕組みのむこうにある思想が理解されたとき、機能していくのではないかなぁと感じている。
そして、TDRでの体験と観察が、ISOマネジメントシステムの理解を助けるのかも・・・またもや、TDR巨大シミュレーター説(^^)
いや、ほんとに巨大シミュレーターとして機能してほしいなぁ。
実際、私にとっては大いに理解に役立ってます。審査員の言われる趣旨が、深いところまで、よぉくわかる・・・。

6/30 追記
TDRで学ぶ ISOマネジメントシステムの基本思想」なんて本やツアー創ったら、人気出そうだなぁ!!!書いてみようかしらん。

社員教育」から、現実への影響を与え始めたTDR。でも、マネジメントを変えないと、永続的な効果は出ない。カストーディアルさんの指摘どおり。
で、マネジメント層が、自分で自分自身を変えるのって、難しい(^^;;;
国とかISOとかの役割が、そこに発生する。

  • 上司・上部組織の仕事

「真の国王は、すべての国民のしもべとしてはたらく」みたいなキリストの言葉があったと想う。
リソースを現場に提供・支援するのが上司・上部組織の仕事・・・かな。
リソースには・・・こんなものが含まれる

    • 方向性(価値基準)
    • 大きな枠組み
    • 資本
  • 現場・下部組織の仕事

対応、意思決定は、実質現場に委譲する・・・のかな。


05/4/26追記 関連記事
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