回転遊具で指切断

30年少し前・私が小学生だった頃。体育館の天井裏に上がって遊んでいた子供が、天井板を踏み抜いて落下・死亡する事故が新聞に掲載された。
その頃から、再発防止策を施設管理者・メーカー側だけに求める報道論調が気になっている。
こうした報道で、類似施設・類似遊具・回転ドア・・・はより安全になるだろう。年々、設計や施設管理の段階でも、安全へより高度な配慮が為されるようにもなった。

反面、それでも事故はゼロになってはいない。危険な状況は、いろんな形で生まれうる。場当たり的な安全策が、本質的な危険を生んでしまうケースすら、残念ながら実在する。

親が、子供の危険予知能力を育てる。
これが安全確保において最も効果的で重要だと私は思う。子供自身の安全が守れると同時に、長じてよき設計者・管理者となるだろう。
だが、この観点からはあまり報道されないように感じる。当該事故で嘆き悲しむ親に、配慮してしまうからだろうなぁとは思うけれど・・・。